首都アンカラで日本語能力試験 数百人が実力試し

首都アンカラで12月6日、日本語能力試験が行われ、全国からやって来た熱心な日本語学習者たちが自らの日本語の実力を試した。

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首都アンカラで日本語能力試験 数百人が実力試し


アンカラは12月で寒さが厳しくなったとはいうものの、この日は天気もよく穏やかな陽気で試験日和となった。

 

試験は今年も、ガージオスマンパシャ地区にある私立の学校ブユクコレジで行われた。
会場には全国各地からこの日のために一生懸命勉強してきた勤勉な日本語学習者たちが数百人集まり、受験した。

 

試験は午後1時過ぎに開始され、概ね順調に進んだが、今年は休憩時間が大幅に短縮され、戸惑いを隠せなかった受験者が多かった。
一方、トルコでは試験時に受験者たちから携帯電話を回収するルールがあり、受験者たちからはかなり不評だったが、今年はそのルールがなくなり、受験者たちのストレスが軽減された。

 

受験者たちによると、今年の問題は非常に難しかったと言う。
アンカラの弁論大会で2回準優勝の経験のあるエブル・オクヤルさんはN2を受験し、「聴解はよくできた。文法はそれほど難しくなかったが、漢字と語彙が特に難しく、時間が足りなかった。」と感想を語った。非常に勤勉でコツコツと勉強を続け実力をアップし続けるオクヤルさんは、夏に初めて訪れた日本で購入したN2対策のテキストが役に立ったが、合格できるかどうかは自信がない、と言う。

同じくN2を受験したメルベ・アクスさんは、母親の看病をしながら試験勉強に励んだ。昨年N3に合格した後、休むことなく熱心に勉強し、日本語能力を飛躍的にアップさせたアクスさんは「母が病気なので、あまり勉強に集中できなかった」と語り、「試験は難しすぎて、気が滅入ってしまった」と悔しい思いを口にした。

また、年に1回だけの試験のため、緊張しすぎて病気になり、受験できなかった人たちもいた。

 

結果は2016年2月上旬に通知される。

 


【日本語能力試験】

日本語能力試験は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する試験として、国際交流基金と日本国際教育協会(現日本国際教育支援協会)が1984 年に開始した、世界最大規模の日本語の試験である。

レベルはN1からN5までの5段階あり、N1が最も難解となっている。

試験科目は、N1とN2が「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」と「聴解」の2科目、N3~5が「言語知識(文字・語彙)」「言語知識(文法)・読解」「聴解」の3科目である。

試験は、毎年7月と12月の第1日曜日に全世界で実施されている。トルコは12月の年1回実施で、毎年12月の第1日曜日の午後、首都アンカラ・ガージオスマンパシャ地区にある私立の学校ブユクコレジで行われる。

2014年は、国内45都道府県、海外66の 国・地域 及び213 都市で試験が実施された。

2014年12月の受験者数は国内外合わせて約32万人だった。(開始当初の受験者数は約7000人)。
トルコでは、全レベル合わせて445人が応募し、364人が受験した。

 

日本語能力試験公式サイト

 


(2015年12月6日 文責:浅野涼子)

 


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