トルコ最大規模・日本が協力「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」正式開院

トルコと日本の協力により建設された、トルコ最大規模の総合病院「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」の開院式が行われ、正式に業務を開始した。当初の予定を大幅に前倒しして正式開院となった「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」は、新型コロナウイルス治療への貢献が大きく期待されている。

1421536
トルコ最大規模・日本が協力「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」正式開院

 

 

 

5月21日、イスタンブールに新しくできた「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」の開院式が行われ、正式に業務を開始した。

 

 

総ベッド数2682床、ヨーロッパ最大の集中治療(ICU)のキャパシティを有する総合病院、「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」は、トルコのルネサンスホールディングと日本の総合商社、双日(そうじつ)の協力により建設が進められた。

 

「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」は、4月20日に第1期開院式が行われ、一部業務を開始した。

 

この病院の名前はもともとは「イキテリ病院」だったが、「バシャクシェヒル都市病院」に変わった後、正式開院の数日前にエルドアン大統領が、この病院の名前を「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」に決めたと発表した。「チャム」は植物の「松」のことである。

エルドアン大統領は5月18日に政府会議の後に行った記者発表で、エルドアン大統領は病院の名前に「松」と「桜」を入れた理由について、「松はトルコを、桜は日本を象徴しようと話し合った。トルコと日本が協力して建設したこの病院に、この名前がずっと、まさに象徴として存在し続けてほしいと思ったからだ」と明かしている。

 

 

トルコ時間の午後、レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領の臨席のもと、「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」の開院式が行われた。

 

社会的距離が配慮された形で行われた開院式に、日本(にほん)の安倍晋三(あべ しんぞう)首相が、テレビ会議方式で出席し、祝辞を述べた。

 

 

 

 

「新型コロナウイルスの世界的な蔓延のために残念ながら、イスタンブールに駆けつけることはかなわなかったが、ビデオ中継を通じて、開院式に出席できることを嬉しく思う。離れていても心はエルドアン大統領とトルコの国民と共にある」と表明した安倍首相は、「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」の開院に携わったすべての関係者に祝意を表した。

 

安倍首相は、官民連携方式によりトルコと日本が共同で建設を進めた最新鋭かつトルコ最大級の総合病院「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」は、当初6月に開院が予定されていたが、新型コロナウイルスに対応するために、エルドアン大統領の指示のもと早期開院し感染者の受け入れを始めたことに触れ、「日系企業がこのような形でトルコの新型コロナウイルス対策、ひいてはトルコの医療、保健分野に大きく貢献していることを大変嬉しく思う」と述べた。

 

安倍首相は、強い生命力を感じさせる「松」と日本のシンボルである「桜」の名前がついた「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」が、末長くイスタンブールの人々の役に立ち親しまれること、トルコと日本の心温まる友情の新たな象徴となり友好協力関係がさらに大きく発展していくことを祈念すると表明した。

 

安倍首相の後に演説をしたエルドアン大統領は、安倍首相と共に開院を行った「『バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院』が、トルコ、トルコの国民、美しきイスタンブールにとって幸多きものとなるよう祈ると述べた。

 

安倍首相に開院式に出席したことについて感謝の意を表しエルドアン大統領は、「今日は深く根づき、多岐にわたるトルコと日本の友好関係に新たな輪を加える」と表明した。

 

エルドアン大統領は、病院の名前について、「両国の協力関係に合致するように『バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院』に決めた。そして、その名に恥じないよう、病院の周辺1万5000平方メートルに1000本以上の松と春の訪れを告げる桜の木を植えた。これからも植え続けていく。これは特に我々の友好関係が永遠のものとなることを象徴する取り組みになる」と語った。

 

エルドアン大統領は、「『バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院』は外国人の患者の診療も行う。これはつまり、イスタンブールはもはや国際的な医療の中心地にとなったということである」と述べた。

 

エルドアン大統領は、「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」が新型コロナウイルスとの闘いに大きく貢献するだろうと表明すると、「桜のさまざま色の花を見るときがきっと来る。実に桜は、我々のセイヨウハナズオウのようなものだ。花が咲くのは15日間から20日間ほどだが、緑は守られる。松は非常に健康的で永続的である。松には季節の条件というものがない。四季を通じて力強い。主にルネサンスホールディングにお願いした。『松と同じ針葉樹を、ここに集められるだけ集めてきてほしい。ここを本当に松林にしよう』と話した。今、トルコ中から集めてきてくれているだろう」と語った。

 

エルドアン大統領は、新型コロナウイルスで死亡した日本の国民に哀悼の意を表した。

 

 

開院式の終わりに、エルドアン大統領、保健省のファフレッティン・コジャ大臣、国防省のフルシ・アカル大臣、産業技術省のムスタファ・ワランク大臣、運輸インフラ省のアディル・カライスマイロール大臣、保健省のレジェプ・アクダー元大臣、イスタンブール県のアリ・イェルリカヤ知事、関係者がテープカットをし、「バシャクシェヒル・チャム・サクラ(松・桜)都市病院」は正式に業務を開始した。

 

 

 

(2020年5月21日 木曜日)

 

 

 

 



注目ニュース