チャウショール外相、アメリカでの会談に関して発言
メヴリュト・チャウショール外務大臣は、トルコがアメリカに身柄引き渡しを要求したテロ組織フェト(フェトフッラー派テロ組織・パラレル国家構造)メンバー84人の名簿をアメリカのマイク・ポンペオ国務長官とアメリカのジョン・ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官に渡したと発言した。

アメリカに滞在中のチャウショール大臣は、在アメリカ・トルコ大使館の官邸でトルコの報道陣と一堂に会した。
アメリカ側と特にテロ組織フェト、分離主義テロ組織PKKのシリアにおける派生組織YPGへのアメリカの支援、10月2日に在イスタンブール・サウジアラビア総領事館で殺害されたサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏事件、シリア問題を重点的に協議したと述べたチャウショール大臣は、建設的な会談を行ったと伝えた。
チャウショール大臣は、トルコがアメリカから身柄引き渡しを要求しているテロ組織フェトのメンバー84人の名簿をポンペオ長官とボルトン補佐官に渡したことを発表した。
カショギ氏殺害に関してトルコの姿勢は明白であると明かしたチャウショール大臣は、事件解明を強く主張すると繰り返した。
この殺害に関して解明されていない疑問があると明かし、「指示が誰から出されたのか明らかにされることを求める」と話したチャウショール大臣は、
「サウジアラビアとの関係が壊れることを望まない国は多く、われわれも望まない。しかし、殺人事件は解明される必要がある」と述べた。
シリア問題にも言及したチャウショール大臣は、マンビジに関するロードマップがほかの地域にも適用されるようトルコとアメリカのチームが近日中に会談すると伝えた。
マンビジでアメリカと合同パトロールが開始され、プロセスが加速していると語ったチャウショール大臣は、
「テロ組織YPGが完全にマンビジから撤退しない限り、かつ統治や治安の組織に関する共同決定が下されない限り、このプロセスが完了したとは言えない」と述べた。
ワシントン訪問の枠組みでまずポンペオ長官と、その後ボルトン補佐官と会談したと明かしたチャウショール大臣は、
「ポンペオ長官との会談では、もちろん両国関係をどうやって発展させるか、どうやって正常化するか、期待は何か、といったことを協議した。このうち2つは、テロ組織フェトとシリアでアメリカがテロ組織YPGと行っている協力である。これに関する懸念以外に何をすべきかを話し合った」と述べた。
会談でアメリカの対イラン制裁も取り上げたと説明したチャウショール大臣は、
「トルコが免除されたことは重要であるが、これが恒久的になり、範囲が拡大されることも重要である」と話した。
(2018年11月21日)