アグネス・チャン・ユニセフ・アジア親善大使がトルコを訪問 「トルコはあらゆる称賛に値する国」

アグネス・チャン・ユニセフ・アジア親善大使率いるユニセフ代表団がトルコで暮らすシリア難民のもとを訪れた。

アグネス・チャン・ユニセフ・アジア親善大使がトルコを訪問 「トルコはあらゆる称賛に値する国」

 

 

 

アグネス・チャン・ユニセフ・アジア親善大使と同行者、合わせて19人のユニセフ(UNICEF:国連児童基金)代表団は、4月2日から10日間の日程でシリア難民が身を寄せているヨルダン、レバノン、トルコを訪問し、シリア難民の子どもたちの状況を視察した。

 

 

アグネス・チャン親善大使の公式ブログによると、ユニセフ代表団はヨルダン、レバノンを訪問した後、トルコに到着した。

 

4月8日に首都アンカラにいるシリア難民を訪ね、アレッポ、イドリブなど衝突が激しい地域から来た子どもたちに会った。アグネス・チャン親善大使は公式ブログで、子どもたちはとても元気そうで、トルコは一生懸命子どもたちを応援していると発言している。

 

4月10日、シリアと国境を接する南東アナトリア地方ガジアンテプ県イスラヒエ区にある、シリア難民が暮らすテント・シティを訪れた。

 

 

 

 

イスラヒエ区のラマザン・ユルドゥルム区長、首相府災害緊急事態管理庁(AFAD)、トルコ赤新月社、テント・シティの関係者の歓迎を受けたアグネス・チャン親善大使は、関係者からテント・シティに関する情報を得た。

第1テントで暮らすシリア人、アラブ人、トルクメン人の代表者たちと会い、話を聞いたアグネス・チャン親善大使は、トルコ共和国が多大な献身をして、320万人のシリア人に懐を開いたことはあらゆる称讃に値すると絶賛するとともに、ユニセフがシリア難民に対するトルコの取り組みを称賛していることを伝えた。

 

ユニセフ代表団は、ガジアンテプ県の隣にあるオスマニエ県の、シリア難民の子どもたちのための教育センターも訪問した。アグネス・チャン親善大使は、公式ブログで高校生から聞いた話にショックを受けたと語っている。

 

 

その翌日の11日もガジアンテプ県で、「マイハピネス」子ども・家族支援センターとシリア難民のための学校を訪れた。

 

「マイハピネス」子ども・家族支援センターは、欧州連合(EU)のシリア危機対応のための地域信託基金からの資金援助と、ユニセフとアンカラにある難民移民連帯協会の協力により設立された。現在、毎月平均2100人の難民の子どもと家族に支援を行っている。

 

シリア難民のための学校には24の教室があり、ユニセフによって設立された。ユニセフは学校の運営も支援しており、教師の給料を負担している。

 

ユニセフ代表団は、「マイハピネス」子ども・家族支援センターとシリア難民のための学校で子どもたちと交流したり、関係者たちから教育活動に関する説明を受けたりした。

 

 

その後、テント・シティ内にあるショッピングセンターにも足を運んだアグネス・チャン親善大使は、そこで難民たちと触れ合い、ガジアンテプ県を後にした。

 

 

 

「トルコのように支援できるかどうかと言ったら、わからない。彼らのことを尊敬する」

 

アグネス・チャン親善大使は、4月17日、東京で今回の視察旅行の報告会を行った。「クリスチャントゥデイ」によると、報告会には報道各社、ユニセフ関係者をはじめ、約140人が集まった。

 

アグネス・チャン親善大使は報告会でトルコのシリア難民に対する取り組みに関して、「彼らから学ぶべきことがたくさんある。私たちにトルコのように支援をすることができるかと言ったら、わからない。彼らのことを尊敬する」と話した。

 

報告会では、シリアの深刻な状況やシリア難民の現状、それに対するユニセフの取り組みや受け入れ国の対策などが説明された。

 

さらに、政治的緊張状態にさらされ続けたために子ども心が完全に奪われ、まるでさまざまな苦労をしてきた大人のように見えた17歳の男性に衝撃を受けたことや、地雷で家族を失った人の話など、トルコで暮らすシリア難民から聞いたさまざまな話がアグネス・チャン親善大使の口から鮮明に語られた。

 

アグネス・チャン親善大使は、視察旅行終了後に自身の公式サイトで発表した報告の中で「一人でも多くの日本の皆さんにも、現状を知っていただき、継続的な支援の輪を広げるためにメディアなどを通じて、伝えていきたい」と決意を語っている。

 

 

ユニセフによると、現在、支援を必要としているシリアの子どもの数は800万人を超える。その内訳は、シリア国内に約580万人、周辺の国に難民となって逃れた子どもが230万人である。

トルコが受け入れているシリア難民300万人の10パーセントがテント・シティなどのキャンプに住んでいる。

 

 

ガジアンテプ県のテント・シティには、3月末に駐トルコ日本国特命全権大使の岡浩大使も訪れている。

 

 

 

(2017年4月23日 文責: 浅野涼子)

 

 

 



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