国連、10年間のシリアにおける人権状況に関する報告を作成

シリアで過去10年に拘束された民間人数万人がアサド政権軍の拷問やレイプの被害を受け、殺害されたり行方不明になっており、これら全ての行為は戦争犯罪や人道に対する罪になっていると報告された。

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国連、10年間のシリアにおける人権状況に関する報告を作成

 

国連国際独立シリア調査委員会は、過去10年間にシリアにおける人権状況に関して作成した30ページ分の報告を発表した。

報告では、アサド政権が自国民に対して戦争犯罪や人道に対する罪を犯していることが再度詳細に掲載され、同国で内戦が勃発してから政権によって「無理矢理行方不明にさせられた」民間人数万人の行方は不明であると説明された。

「(これら民間人の)大部分は死亡したか処刑されたと推測されるが、人道外の条件で身柄を拘束されている者もいると信じられている」と述べられた報告では、拘束者は拷問やレイプの被害を受けたり殺害されたりしているとも明かされた。

報告では、行方不明になった民間人数万人の行方が同国で国家的なトラウマをもたらしていると強調された。

国際独立シリア調査委員会の委員長であるブラジル人のパウロ・ピニェイロ委員長は、「(シリアで)数十万人の家族は愛する者の身に何が起こったのかに関する事実を知る権利がある」と述べてアサド政権に呼びかけた。

報告では、シリア民主軍の名を語ってシリアの3分の1を占領している分離主義テロ組織PKKのシリアにおける派生組織YPG及びテロ組織DEASH(ISIL)やタハリール・アル・シャームも含めた紛争中の全集団が戦争犯罪や人道に対する罪を起こしていると明かされ、シリア全土に「緊急かつ包括的な停戦」が呼びかけられた。

同国で約5つの軍が紛争状態にあると明かされた報告では、行方不明者の痕跡を見つけるために国際メカニズムの設立と加害者の訴追が呼びかけれた。

同委員会の報告は同国で昔拘束されていた人も含む2658人と行われた会見の結果作成された。

また100以上の拘束センターで犯されている犯罪を文書化するために公的書類、写真、ビデオ、衛星画像も利用された。

同委員会はこの4年間で作成した報告で何度もアサド政権が戦争犯罪や人道に対する罪を犯したと述べている。

 

(2021年3月1日)



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