世界最大のワクチンメーカーで火災 5人死亡
インドにある世界最大のワクチンメーカー、セラム・インスティテュート・オブ・インディアの建物で火災が発生し、少なくとも5人が死亡した。
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火災は、1月21日、インドのマハーラーシュトラ州プネー市にあるセラム・インスティテュート・オブ・インディアの建設中の建物で発生した。
プネー市のムルリダール・モホール市長は、火災が鎮火した後、5人の遺体が発見されたと発表した。5人は建設作業員の可能性が極めて高いと言う。
出荷原因はまだ明らかになっていない。
予定されていた新型コロナウイルスワクチン製造量増加計画が中断されるのでないかということが懸念されているが、関係者は、火災は新型コロナウイルスワクチンの製造が行われている施設には広がらなかったため、約5000万回分のワクチンのストックに影響はないと話した。
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1966年に設立された世界最大のワクチンメーカー、セラム・インスティテュート・オブ・インディアは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の前は、毎年15億回分のワクチンを製造していた。
セラム・インスティテュート・オブ・インディアのワクチンは、世界の170か国以上に輸出されている。
セラム・インスティテュート・オブ・インディアは、イギリスのオックスフォード大学とイギリスの製薬企業アストラゼネカが共同開発したワクチンを10億回分製造するという契約に署名した。
セラム・インスティテュート・オブ・インディアのCEO(シーイーオー:最高経営責任者)のアダール・プーナワーラさんは、先月(2020年12月)、ワクチンの製造能力を2021年末までに15億回分から25億回分に引き上げることを目指すと発表している。
(2021年1月21日 木曜日)