ライエン欧州委員会委員長 「シェンゲン圏が機能しないと欧州は停止状態に」

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が新型コロナウイルス(Covid-19)感染症により地域諸国間で国境管理なしの渡航を提供していたシェンゲン圏が機能していない時期に欧州は停止状態になったと明かした。

1537146
ライエン欧州委員会委員長 「シェンゲン圏が機能しないと欧州は停止状態に」

 

シェンゲン圏フォーラムで演説したライエン委員長は、26か国から成るシェンゲン圏は国民およそ4億2000万人をカバーしており、多数の欧州人はシェンゲン圏のおかげで内部国境で暮らすことの意味を知らなかったと語った。

ライエン委員長は、シェンゲン圏のおかげで企業は時間通りに製品を輸送でき、約200万人が国境で仕事を見つけることができ、人々は国境を超えたつながりと「欧州一家」を設立することができたと語った。

「パンデミックの最初の数か月は我々にシェンゲン圏が機能しなければどうなるかを示した」と述べたライエン委員長は、「欧州は停止状態になった。対照的に思えるかもしれないが、このことはシェンゲン圏の将来に対する私の信念を高めた。シェンゲン圏は皆にとって非常に価値がある。失敗させない」と見解を述べた。

シェンゲン圏が様々な試練に直面していることを指摘したライエン委員長は、発展に向けた取り組みを進める必要があると明かした。

この枠組みで優先事項として外部国境の安全保障が完全に確保される必要があると見解を述べたライエン委員長は、各国は自分達の共通の分野でも安全保障を構築する必要があり、シェンゲン圏はさらに良く管理される必要があると述べた。

ライエン委員長は、内部国境の制御は「最後の手段」としてのみ使用されるべきであると強調し、全諸国が連携して行動することが重要であると述べた。

シェンゲン圏は現在ドイツ、オーストリア、ベルギー、チェキア(チェコ共和国)、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスから成っている。

当該のシェンゲン圏諸国26か国の間で国境の適用は通常の条件下では行われていない。

 

(2020年11月30日)



注目ニュース