「シリア難民の安全な帰国に支援を」 レバノンとハンガリーが呼びかけ
レバノン外務・移民省のジブラーン・バシール大臣とハンガリー外務貿易省のシーヤールトー・ペーテル大臣がシリアの難民について話し合った。

レバノン外務・移民省のバシール大臣は5月8日、レバノンを公式訪問したハンガリー外務貿易省のシーヤールトー大臣と首都ベイルートで会談した。
会談の後に行われた共同記者会見でレバノン外務・移民省のバシール大臣は、ハンガリー外務貿易省のシーヤールトー大臣と、内戦から逃れてレバノンに身を寄せているシリアの難民たちが国に戻ることを支援するセオリーについて話し合ったことを明らかにした。
テロと移民の危機が続いており、解決への道は難民が国に戻ることであると主張したレバノン外務・移民省のバシール大臣は、「DEASH(デアッシュ)、ヌスラ戦線などのテロ集団が未だにシリアに存在し続けている。これらのテロ集団は一部の政権や国に守られている」と発言した。
ハンガリー外務貿易省のシーヤールトー大臣も、シリアの難民が国に戻れるように、国際社会は安全面と財政面であらゆる保証をする必要があると述べた。
シリアの難民の帰国を加速化するためにレバノンと取り組んでいると表明したハンガリー外務貿易省のシーヤールトー大臣は、「シリアの難民は、今いる場所にとどまることではなく、祖国に戻ることが促進されなければならない。シリアの難民の帰国のために、国際レベルでレバノンを支援する用意がある」と述べた。
ハンガリー外務貿易省のシーヤールトー大臣は、中東地域、特にレバノンにいるキリスト教の信者のコミュニティーを強化するための活動も行っており、多くの教会の修復の支援をしたと話した。
ハンガリー外務貿易省のシーヤールトー大臣は、ハンガリーの支援により修復が完了した教会を開く式典に参列するためにレバノンを日帰りで公式訪問した。
レバノン政府は、このところ、シリアの難民に自発的な帰国を呼びかけており、これに関して国際社会にも支援を求めている。
レバノンの公式データによると、2011年に勃発した内戦により、約150万人のシリアの難民がレバノンに移住した。この数は国連のデータでは100万人を下回っている。
(2019年5月9日木曜日)
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