【スペイン】 2017年のヘイトクライムが前年比120パーセント増

スペインで、大部分がイスラム恐怖症である宗教的なヘイトクライムが2017年に前年(2016年)と比べて120パーセント増加した。

【スペイン】 2017年のヘイトクライムが前年比120パーセント増

 

内務省が公表した報告で、全国で2017年に宗教的な内容を含むヘイトクライム事件が合計103件発生した。

宗教的なヘイトクライムの大部分がイスラム恐怖症であり、ムスリムの大部分が暮らすカタルーニャ州で見られることが注目を引いた。

スペインでその数およそ200万人に上るムスリム社会が最も多く暮らす土地であり、モスクが317か所あるカタルーニャ州におけるイスラム恐怖症のヘイトクライムと攻撃の犯罪に見られる増加率が、2016年と比べて2017年に307パーセントになったと述べられた。

報告に関してスペインのメディアに見解を述べたバルセロナ県検察庁ヘイトクライム・差別犯罪調整担当者のミゲル・アンヘル・アギラール氏は、

「攻撃に関連してイスラム恐怖症、ムスリムに対する攻撃、ソーシャルメディアにおける宗教的ヘイトを含むスピーチで警戒レベルを出す水準にはないとしても増加が見られた」と述べた。

アギラール氏は、バルセロナで2017年に提起された宗教的ヘイトクライムに関する訴訟41件のうち39件がイスラム恐怖症であったと明かした。

スペイン・イスラム委員会も、バルセロナの中心部で2017年8月17日に行われたテロ攻撃後に、これまでに300以上のイスラム恐怖症に関する壁の落書きや攻撃が確認されたと発表した。

また内務省の報告でも、宗教的内容のヘイトスピーチがインターネットやソーシャルネットワークでも増加したと強調された。

また、スペインの一部財団や大学の主導で作成され、先日出された「メディアにおけるイスラム恐怖症観察2017年度報告」で、メディアのイスラム恐怖症は「議論の余地がない事実」であると強調された。

同報告に関して見解を述べたフェネル財団のペドロ・ロホ会長は、スペインメディアにおけるイスラム恐怖症発言に関する調査を2017年に開始したと明かし、「2017年に全新聞の記事の約65パーセントがイスラム恐怖症であった。したがって、学術調査および科学調査に基づいてスペインメディアの大部分はイスラム恐怖症であると初めて申し上げることができる」と述べた。

専門家たちは、スペインにおけるイスラム恐怖症はほかの欧州諸国と比べてきわめて低い水準にあるものの、同国の政治で極右が台頭することによって増加する可能性があると警告した。

 

(2018年3月18日)



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