【南スーダン】 年末までに子ども2万人が餓死する危険
南スーダンで子ども2万人が年末までに栄養失調によって死亡する可能性があるとされた。

国際市民社会組織セーブ・ザ・チルドレンから出された声明で、内戦が招いた状況により、南スーダンで子ども100万人を含む600万人以上に緊急の食料支援が必要であると伝えられた。
声明では、
「子ども27万人が飢餓の危険に直面している。子ども約2万人が2018年末までに極度の飢餓によって死亡すると予想できる」と述べられた。
セーブ・ザ・チルドレン・南スーダンのデイドラ・キーオ代表は、
「人道支援サービスの継続と拡大に向けた財政支援が確保されなければ、多数の子どもが死の危険と隣り合わせである」と述べた。
戦争の最も深刻な結果に直面しているのが子どもたちであることを思い出させた同組織は、人道支援サービスの受け取りが容易になるよう呼びかけも行った。
スーダンから2011年に独立を宣言した南スーダンは、サルバ・キール・マヤルディ大統領が2013年12月16日にリエック・マチャル副大統領を「クーデーター未遂」を起こした罪で解任したことを受けて内戦に突入している。
政府間開発機構の監視で進められている和平交渉の結果、当事者たちが何度も和平・停戦合意に署名を行っているが、紛争は常に再び勃発している。
最後に9月12日にエチオピアの首都アディスアベバで開催された第33回政府間開発機構国家・政府首脳会議で顔を合わせた反体制派のマチャル氏とマヤルディ大統領は、和平合意に署名している。
同国の内戦は、数万人の死亡と数百万人の国内避難民が発生する原因となっている。
(2018年10月19日)
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