【イタリア】 「重曹でガン治療」の医師に禁固刑

ガンを炭酸水素ナトリウム(重曹)を使って治療したと主張して患者1人の死亡を招いたイタリアの医師に、5年6か月の禁固刑が科された。

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【イタリア】 「重曹でガン治療」の医師に禁固刑

 

医師トゥリオ・シモンチーニは、ガンは真菌症であり、重曹を注射することによって治療できると主張していた。

処置した治療法の非科学性と過失致死罪で告訴されたことを受けて、シモンチーニは2006年に医師免許を剥奪されている。

その後アルバニアで医師として働き始めたシモンチーニは、重曹によるガン「治療」をこの国で続けた。

イタリアの報道機関が伝えたところによると、2012年に脳腫瘍と診断された27歳のイタリア人ルカ・エルネスト・オリヴォットさんも、インターネット検索で「シモンチーニ・メソッド」と呼ばれるこの「治療法」を発見した。

オリヴォットさんが詳細な情報を得るために連絡を取ったシモンチーニは、この治療法は「70パーセントの人の命を救っており、副作用も非常に少ない」と語った。

これを聞いたオリヴォットさんは、シモンチーニ・メソッドを試すためにアルバニアの首都ティラナに向かった。

シモンチーニに血管から重曹を注射されたオリヴォットさんは、2日後に代謝性アルカローシス(血液中および体液中の酸レベルが異常に低い、またはアルカリレベルが非常に高い状態)を発症して死亡した。

オリヴォットさんの死に関してイタリアの首都ローマで起こされた訴訟で裁判所は、死亡の原因を作り、職権を悪用したことでシモンチーニを有罪と見なし、禁固刑5年6か月を言い渡した。

シモンチーニの助手ロベルト・ガンディーニにも禁固刑2年が科された。

 

(2018年1月22日)


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