アテネのモスク建設計画、ギリシャ政府を分断
ギリシャの首都アテネで建設が予定されているモスクが、ギリシャ政府を分断した。
544421

モスクに関して議会で会談された提案で、政府の連立政党、急進左派連合と独立ギリシャ人党は合意に至らなかった。
独立ギリシャ人党のヨルゴス・ラザリディス議員は、モスク建設に対し反対票を投じると発表したが、急進左派連合議員であるヤニス・アマナティディス外務副大臣は、投票で「賛成」票を投じるよう呼びかけた。
アマナティディス外務副大臣は、アテネが欧州でモスクが存在しない唯一の首都であると指摘し、この状況が宗教の自由の観点から不利な国際報告の原因となっていると話した。
独立ギリシャ人党のほか、極右の黄金の夜明け党も提案を却下したが、主要野党の新民主主義党、全ギリシャ社会主義運動、ポタミ、ギリシャ共産党は承認の方向で投票した。
10年前に法案が通過したものの、アテネで政府によって行われるモスク建設に対しては、裁判が行われたり、官僚が阻止したりしたことから、まだ工事は始められていない。
(2016年8月4日)