【2016 NATOワルシャワ首脳会議】 ロシア抑止の4000人多国籍部隊派遣を決定

NATOはポーランドとバルト三国に3000人から4000人規模の部隊を派遣することにした。

【2016 NATOワルシャワ首脳会議】 ロシア抑止の4000人多国籍部隊派遣を決定

 

ポーランドの首都ワルシャワで、冷戦終結後に行われた最も重大なNATO首脳会議では、新たな時代の扉を開く決定が下された。

 

首脳会議の初日となる7月8日に下された決定をNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長が発表した。

 

ストルテンベルグ事務総長は東ヨーロッパでの軍隊の存在感を強化する方向での決定が下されたことを明らかにし、ラトビア、リトアニア、エストニア、ポーランドに多国籍部隊を展開すると述べた。

ストルテンベルグ事務総長は2017年以降東ヨーロッパに展開される多国籍部隊は、カナダはラトビアで、ドイツはリトアニアで、イギリスはエストアで、アメリカはポーランドで中心的役割を担うと述べた。

多国籍部隊の規模は合計3000人から4000人規模になると見られている。

 

首脳会議に参加しているアメリカのバラク・オバマ大統領は、ポーランドに1000人規模の軍隊を派遣すると発表した。

 

NATOのロシアに対する第二の重要な進展は、ミサイル防衛システムが新たな段階を迎えたことだった。

システムはトルコにあるレーダー、ルーマニアにあるシステム、スペインにある軍艦に搭載されているシステムがつながり、初めて運用可能な状態となった。

ミサイル防衛システムの管理は、アメリカからNATOに移行する。

 

もう一つの議題は、ルーマニアとブルガリアによる黒海でのNATOの存在感を強化する方向での試みだった。

黒海での空海双方の軍隊の存在感を強化するために、何をすべきか、防衛大臣たちが調べ、10月の会議で協議することになった。

 

NATOは、今回初めてサイバー空間も陸海空同様、集団防衛の対象とすると宣言した。これに伴い、加盟国はサイバー安全対策を強化し、情報を共有する。

 

ストルテンベルグ事務総長は、これらの対策により、ロシアが1加盟国に行った攻撃は全加盟国に攻撃を行ったことになることをロシアに示すものとなると述べた。

その一方で、ストルテンベルグ事務総長は、ロシアとの対話をやめないとし、「ロシアは大きな力である。誰もロシアを孤立させることはできないし、させてはならない。」と口にした。

ストルテンベルグ事務総長は、この首脳会議での決定事項は、7月13日水曜日に行われるNATOロシア理事会の席でロシア側に伝えると述べた。

 

 

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が首脳会議の前に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、フランスのフランソワ・オランド大統領に電話をしたことが注目を集めた。

オランド大統領は、ロシアは敵ではなくパートナーとして見るべきであると発言した。

 

会議に参加している首脳たちは、日程をアフガニスタンとウクライナの首脳たちとの会合で締めくくり、対テロ対策についても発表を行うことになっている。

 

首脳会議中、首脳たちは、NATOの航空機による航空ショーを楽しんだ。この航空ショーは、トルコの航空機も参加した。

 

トルコは、今回の首脳会議で、領空を守るために、コンヤ県から派遣された航空機が貢献している。

 

また、今回の首脳会議は、ある首脳にとって初の、ある首脳にとっては最後の会議となった。

アメリカのオバマ大統領とイギリスのデービッド・キャメロン首相にとっては最後の、ストルテンベルグ事務総長にとっては、議長を務める初の首脳会議となった。

 

 

(2016年7月9日)

 

 



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