【TRT日本語による、独断! 突撃潜入リポート】 2年に一度だけ、日土婦人会の噂のチャリティーバザー

2年に一度しか開催されず、アンカラ中から人がどっと押し寄せにぎわうと定評がある日土婦人友好文化協会のチャリティーバザー。果たして、その実態とは? TRT日本語が「にわかスタッフ」としてチャリティーバザーに潜り込み、その魅力を探ってみた。

【TRT日本語による、独断! 突撃潜入リポート】 2年に一度だけ、日土婦人会の噂のチャリティーバザー

 

 

 

4月7日日曜日午前9時30分。集合時間ぎりぎりにTRT日本語の「にわかスタッフ」が会場に到着すると、ロビーには既に人だかりができていた。オープンまでまだ1時間もあるというのに、である。

バザーエリアの入り口には係員がおり、スタッフ以外は一切シャットアウトという厳重な管理ぶりであった。

 

 

そんな緊迫した雰囲気のなか、大急ぎで準備が進められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開場時間が近づくと、バザーエリアの入り口の前には数メートルもの行列ができた。

日本に比べると、アンカラで行列にお目にかかることはそれほどない。従って、入場料10リラ(日本の通貨で約200円)を払ってまで並ぶチャリティーバザーの行列というのは、かなり珍しい光景であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

午前10時30分。ついにチャリティーバザーがオープン。入り口の扉が開くと、人々は一斉にお目当てのブースに向かって、駆けて行った。あちこちのブースにあっという間に人だかりができ、バザーの品が見えなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番の目玉の日土婦人友好文化協会(にっとふじんゆうこうぶんかきょうかい)のブースのほか、トルコのアクセサリーや雑貨などがぎっしりと並べられたバザーエリアでは、日本の手芸「編みぐるみ」のブースもあった。口コミで得られた情報によると、手芸好きな人が多いトルコでは、最近「編みぐるみ」への関心が日々高まっていると言う。ブースには、トルコの人の手による「編みぐるみ」作品の数々が並べられ、人々は興味深そうに眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャリティーバザーのお楽しみのひとつ「おいしいものコーナー」

 

ロビーでは、日本の寿司のほか、トルコの軽食や菓子、ドライフルーツ、天然のオリーブやオリーブオイルなどが販売された。最近トルコの人々の間で密かに湧き起こっている抹茶ブームを反映してか、緑茶の人気が非常に高く、早々に売り切れてしまった。写真を撮影することができなかったが、チーズケーキが飛ぶように売れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮島大使も訪れる

 

TRT日本語の「にわかスタッフ」は残念ながら会うことができなかったが、アンカラ駐在の日本国特命全権大使で、さまざまな画期的かつ斬新なアイデアによりトルコと日本の距離をグングン縮める宮島昭夫(みやじま あきお)大使もチャリティーバザーの会場に足を運んでいたことが、後からわかった。

 

 

 

 

 

 

日土婦人友好文化協会のゼイネプ・エレンジャン会長によると、宮島大使は多忙なスケジュールの合間を縫ってチャリティーバザーの会場に駆けつけた、と言う。

 

 

 

 

 

日本語を学ぶ学生たちの姿も

 

チャリティーバザーの会場には、日本好きなトルコの人々のほか、大学で第二外国語として日本語を学ぶ学生たちの姿も見られた。学生たちは、習った日本語を使ってコミュニケーションを取ろうと頑張っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎回欠かさず足を運び、優しいまなざしで見守る創設メンバー

 

日土婦人友好文化協会の重要人物のひとり、ベリン・ユルダドーさん。

今年91歳のユルダドーさんは、日土婦人友好文化協会の創設メンバーの1人で、アンカラ大学言語歴史地理学部図書館学科で学科長も務めた。

現在は協会の活動を陰から優しいまなざしで見守るユルダドーさんは、チャリティーバザーには毎回足を運び、会員の心の支えとなっている。

 

 

 

 

 

トルコと日本のことばの架け橋「通訳ボランティア」

 

 

 

 

 

今回のチャリティーバザーでは、初めて通訳ボランティアが採用された。

 

今回、通訳ボランティアとして活躍したのは、エブルさん、ギュリズさん、オズレムさんの3人。

 

 

 

 

 

日本人のスタッフとトルコ人との間の架け橋となった3人の通訳ボランティアにより、バザーの品の説明や値段交渉などがスムーズにはかどり助かった、という声が聞かれた。

 

 

 

 

 

 

 

「日本の文字で自分の名前を書いてみる」というイベント

 

 

 

 

 

今回のチャリティーバザーのもうひとつの初企画、「日本語が母語でない人たちが、日本の文字で自分の名前を書いてみる」というイベントも大盛況だった。

 

 

挑戦者の名前をカタカナで表記し、一緒に書きかたを練習した後、日本の伝統的な色紙に自らの手で名前をカタカナで書くというこのイベントに、最初に挑戦したのは、幼稚園児ぐらいの小さな女の子だった。この小さな女の子は、怖がることもなく、堂々と楽しそうに自分の名前を書き上げた。

 

 

 

 

 

 

先週日本語を習い始めたばかりというスラさんも、上手に自分の名前を書いた。

 

 

 

 

 

今回は「自分の名前を自分で書く」ことが目的のイベントだったため、挑戦者の名前は、トルコの人々の名前の一般的な表記法であり、より簡単に書けるカタカナで提示された。要望があれば漢字の名前も考案する用意はあったが、誰からも要望はなかった。

 

イベントでは、挑戦者の名前を日本語風に読むとどうなるのかという説明や、書き順のレクチャーなども行われた。

 

 

 

 

 

約10人がこのイベントにチャレンジした。

 

 

 

 

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午後4時0分。チャリティーバザーは、大盛況のなか終了した。

スタッフたちの顔には達成感と安堵の表情と笑顔が見られた。

 

 

 

 

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1年以上も前から綿密に準備が進められ、日本のさまざまな「いいもの」が集められると評判の日土婦人友好文化協会の主催によるチャリティーバザーは、噂の通り、慌ただしくも楽しくにぎやかなものであることが証明された。

 

 

首都アンカラ県のオラン地区にある土日基金文化センター(とにちききんぶんかセンター)で2年に一度、春に開催されるチャリティーバザーの収益金は、経済的な事情で学校に通うことが困難な人たちの教育資金に使われる。

 

 

次回の開催は2021年春の予定である。

 

 

 

 

 

 

 

2019年4月18日木曜日

文責: 浅野涼子 (ryoko.asano@trt.net.tr)

 

※ 時間はすべて「トルコ時間」です。

 

 

 

 



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