リビアで近づく勝利

政治経済社会研究財団(SETA)対外政策研究者ジャン・アジュン著

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リビアで近づく勝利

 リビアで長い間続いている衝突で、初めて国民合意政府が優位になる中、ハフタル将軍率いる軍は、リビア西部をはじめ、多くの地域で撤退を開始しています。

 リビアの戦場におけるこの変化の最大の理由が、トルコが国民合意政府にとって優位になるよう介入していることなのは確実です。トルコと国民合意政府が軍事協力と訓練協定を結んだ後、トルコ軍はトリポリとミスラタに展開し、トルコ軍の軍事作戦により国民合意政府は空における優位性を得ました。

 ハフタル軍は、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、フランス、ロシアから支援を受けて、リビアの多くの地域を制圧し、その後トリポリ制圧に向けて行動を起こしました。トルコは2011年の革命以降、政治的に支援し、国連のもとで正統性を持つ国民合意政府をハフタル軍とその支持者に対して政治的にだけではなく軍事的にも支援し始めました。トルコは、その介入がなければ、リビアでもエジプトと似たような形で軍事的独裁政治が築かれる恐れがあり、それがリビア国民にとってもトルコの国益にとっても脅威となることを認識して、行動を起こしました。

 国民合意政府と軍事協定を結んだ後にトルコ軍はトリポリとミスラタに展開し、国民合意政府軍を訓練し軍事的に強化し始めました。ハフタル軍の特に空における優位性が国民合意政府にとって試練となった一方、トルコは防空システムと電子的戦術により、空における優位性を再び国民合意政府軍に持たせました。TB2無人航空機も戦線で国民合意政府にハフタル軍に対する優位性をもたらしました。

 トルコが国産能力により研鑽し、テロ組織PKKに対して、またシリアの衝突地域で得た経験がリビアで生かされていることがうかがわれます。その関係で、武装無人航空機がリビアの戦場で国民合意政府に優位な形で軍事バランスを変え、アラブ首長国連邦がハフタル軍に提供したロシア製のパーンツィリ防空システムのほぼ全部が破壊されました。



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