「トルコの観光」 第20回~マルディン~

皆さん、こんにちは。今日は、マルディンについてお話しします。

「トルコの観光」 第20回~マルディン~

「トルコの観光」 第20回~マルディン~

マルディンは、その文化的構造と地理的位置により、私たちが目にする中でも最も変わった町の1つです。マルディンは、トルコの南東アナトリア地方にあります。メソポタミア平原を臨むこの町特有の建築様式は人々の注目を集めており、興味を湧かせる東の神秘的な歴史に観光客をいざないます。

チグリス川とユーフラテス川の間にあるマルディンは、様々な文明や信仰を受け入れた、由緒ある歴史を持つ町です。この地域への居住は3000年前まで遡ると推測されています。順番に、アッシリア、ヒッタイト、メディアの支配を受けました。11世紀になるとトルコ族の領地に組み入れられました。

シルクロードの途上にあるマルディンは、上メソポタミア最古の居住地の1つです。この町を見渡すと、概ね最初に注意を引くのは、黄色っぽい石灰石でできた家々です。世界でも有名なこの家々の扉はメソポタミア平原に向かって開きます。丘の斜面に沿って建てられているために、少なくとも2階建てとして造られ、1つの家の影が他の家に差さないよう設計されています。石灰石の家は夏は涼しく、冬は暖かいです。黄色っぽい石灰石にメソポタミアの太陽が反射すると、町は黄色一色になり、おとぎ話のような風景になります。マルディンが「太陽の町」と呼ばれている理由がわかります。

屋外博物館のような町、マルディンには、見て周るべき場所が数多くあります。その1つはダラ遺跡です。古代メソポタミア最古の居住地であるダラは、特に深さ40メートルの地下都市が印象的です。ここには水車、教会、バザール、貯水池もあります。

マルディンのシンボルとなっている建築物の1つはデイルルザファラン修道院です。5世紀に建てられたものの、もっと後の世になって造られた補足部分によって今日の姿となったこの修道院は、スルヤニ正教会の中心地の1つです。今日も礼拝所として使われています。

ウル・モスクは、マルディン中心地の重要な建物の1つです、アナトリア最古のモスクの1つであるウル・モスクは、12世紀に建てられました。壮大なミナーレ(モスクの尖塔)により、町のシルエットを美しく映し出します。シェヒディエ・モスク、メリク・マフムト・モスク、ラティフィエ・モスク、ネジュメッディン・モスクも見所です。

ジンジリエ・メドレセ(神学校)は、14世紀から今日まで残っている最も美しい建物です。このメドレセには面白いエピソードがあります。このメドレセを造らせたイサ・ベイは、戦争に負けるとしばらくここで捕虜として閉じ込められてしまいました。

もっと後の世になって建てられたカスミエ・メドレセは、繁栄していた時代にはこの地域最大の教育センターでした。モスクと陵墓のほか、23か所の教育部屋があるこのメドレセは、教育・科学の複合施設として建てられました。

マルディン県ミドヤト区にあるモル・ガブリエル修道院は、スルヤニ・カディム信仰団の有名で大きな建物の1つです。世界で今でも建ったままの最古のスルヤニ正教会の修道院です。西暦397年に着工され、建物は短期間で完成しました。様々な時代に内部・外部ともに補足部分が造られました。

モル・ベンハム、またの名をクルクラル教会は、6世紀から今日まで残っています。鐘の塔とともに、特別な様式によって造られた木製の扉が注意を引きます。13世紀末にマルディンがスルヤニ・カディム総主教座となった後、人々の精神的・行政的業務がこの教会から運営されました。

マルディンはそのメドレセ、モスク、教会、修道院により、数々の宗教が平和の中で共存した町として皆さんの前に現れます。昔の時代に散歩しているような感覚を思い起こさせる狭い小道、石の家、町を見渡す城、歴史あるバザール、コーヒー店が、皆さんを魅惑的な雰囲気にいざなおうと待っています。

今日、世界の多くの国々から観光客を惹きつけているマルディンを訪れるのであれば、数々の重要な作品を内包するマルディン博物館やミドヤト区を周ることもお勧めします。

マルディンは、「テルキャーリ」と呼ばれる銀細工で有名です。熟練の銀細工の匠たちの手から作られた作品を買い、センブセク(Sembusek)などの地方料理を味わってみて下さい。

 



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