「協議事項分析」 第4回

なぜ大統領制への必要性があるかという問いに答えるためには、まず大統領制をよく理解してもらうことが必要です。

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「協議事項分析」 第4回

この制度を理解するために、議会制と比較し、両方の制度の長所と短所を見つける必要があります。今日この記事で行いたいことはまさにこのことで、両方の制度の利益と不利益の観点からの比較をします。大統領制は、議会制とは逆に強力な法執行への必要性ができた結果生まれたものです。その構造は、強力権力分離制度と言われています。この方法での呼ばれ方にはいくつかの理由があります。1つ目は、国民のトップが議会からではなく、国民により選ばれることです。2番目は、大統領と、行政を行う他の議員が議会活動に影響力をもって参加することが不可能なことです。3番目は、法制定と法執行がその源と存在を維持することにおいて、お互いに独立していることです。そのために単独性、つまり大統領制は、分権の理論を最良の形で実現する制度となっています。また、この制度は、強力な分権制度であると同時に、権力が相互に監査し合い、均衡を保ち合うことによる政治制度です。

そのため、大統領制では、法執行力が国民に還元されるために、安定をもたらし、強力な政権を構成し、民主主義的な視点から他の制度よりも優れているとされています。この制度では法執行の唯一のセンターが1つの構造を持つことから、動きが鈍くマンネリ化した国家構造と、反発を示す官僚機構を持つ議会制とは逆に、動きがある特徴を持ち、解決策をたやすく見出すキャパシティがある政治的秩序です。それに対し、法制定と法執行の間で危機に瀕する可能性を持ち、頑なで、政権を個人化するという弱点があります。また、大統領制は安定性の視点と機能的な観点からも、議会制と比べてより優れています。それに対し、議会制の大統領制に対する長所は、柔軟であること、つまり偏向性につながることがより少ないことです。

歴史的に見てみると、ここ60年間のトルコ共和国の歴史の中で、トルコ国民は議会制のもたらした痛みを多く目にしてきました。連立政権やそれが原因となった不安定性の結果生まれた経済問題や軍事クーデターは、トルコ国民の記憶に深く刻まれています。そのため、「政治的安定」という言葉がトルコの政治の歴史ではいつも強調される概念となりました。本来は、2007年の変革とともに、大統領が国民により選ばれるようになったことは、新しい政権の在り方をもたらす観点から重要な分岐点となりました。なぜなら、このように、先に述べた偶発的な状況が原因で、トルコの政権制度は議会制のオリジナリティから大幅に外れたからです。多くの政治学者によると、トルコの体制はそもそも、今あるこの状況によっても半大統領制に変わっています。

大統領制のトルコにとっての長所や短所については詳細な議論が可能です。しかもそれは、最近ではさらに議論されるべきです。長所や短所を全く計算に入れずとも、大統領制がトルコにとって、何らかの不具合の原因とはならない言うことが可能です。トルコは議会制よりもずっと迅速に大統領制に適応できるでしょう。一方、1982年度憲法が大統領制にもたらした大統領制の類似の権限に、トルコ国民はすっかり飽きてしまっています。大統領制から様々な関係者まで権限を持つ大統領は、トルコでは政治的責任を持ちません。強力な議会に権限を持つ首相に対しても、似たような状況が言えます。この視点だけから問題を見ても、大統領制または政党大統領制に移行することは、実際の状況を法的な状況に変えるという意味を持ちます。つまりトルコは、もし大統領制に移行すれば、全くなじみのない制度ではなく、多くの面で活動的な制度を受け入れることになるのです。

トルコにとって最適な政権制度は何かという質問の答えは、利益と予算の関係で考える必要があります。どの政治的選択でも、機会と脅威について、強力な面と脆弱な面に注意を払いつつ検討する必要があります。議会制と大統領制にはそれぞれ独自の長所、つまり機会と、短所、つまり脅威があります。例えば、大統領制は安定性の観点から議会制に比べてより優れています。それに対し、議会制の長所は大統領制と比べて柔軟であること、つまり偏りを生み出さないことです。利益と予算の観点から比較すると、大統領制の長所と短所は次のように説明できます。トルコは内外の政策でとても複雑で緊急の問題に囲まれています。大統領制は、内外の政策における決議をより迅速に取れるようにする可能性をもたらしつつ、トルコの力や影響への仲裁・補足に強固な土台をもたらすことができるでしょう。また、説明可能な点や他の観点から民主主義により適切である大統領制は、トルコの政治の歴史において、議会と法執行が対立することや、政治運営の硬直につながるもつれを解きほぐすことや権力がお互いを制し合うこと、また均衡を保つことに貢献するでしょう。

結果として、大統領制は、トルコ共和国が80年余りの歴史において対面した経済社会的・政治的問題の解決策を見出すポテンシャルを持っています。議会制のプロセスで硬直したこれらの問題の解決策を、大統領制により見出すことが必要です。どの面からも、トルコの道が開けることは、それに結び付いています。


キーワード: #大統領制 , #議会制

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