【まちに活気を】 都会のど真ん中に「刑務所ストア」がオープン

世界の模範ともなるべき数々の活動を先駆的に率先して行い、「更生は教育から」を実践するトルコ刑事施設職業作業所協会が、首都アンカラのど真ん中で新規店舗を開店した。

【まちに活気を】 都会のど真ん中に「刑務所ストア」がオープン

 

 

 

「社会が犯罪者の更生・社会復帰を支援する」というのが世の中の基本的な姿ではないかと思われるが、トルコは違う。

 

受刑者の社会復帰を支援するトルコ刑事施設職業作業所協会(正式名称:トルコ共和国法務省刑事施設職業作業所協会)の活動は、単なる「支援」にとどまらない。いわゆる「刑務所ブランド」を積極的に展開することにより、社会をリードし、まちの生活を支え、まちに活気を与えている。

その先駆的な活動ぶりは世界が模範とすべき内容で、2019年にはトルコの国外で初めてアート展も開催した。

 

 

 

トルコ刑事施設職業作業所協会は、首都アンカラでこれまで、アンカラ・メトロのクズライ駅の隣のスヒエ駅のすぐ近くで店舗とレストランを経営し、まちの生活を支えてきた。

 

トルコ全国の刑事施設でつくられた製品が売られている店舗は常にバーゲンの日のようなにぎわいを見せている。

質が良くお手頃価格であることから、そのブランド価値を求めて店舗に足を運ぶ人も多い。

店舗では規律正しさも求められ、乳製品などが入っている冷蔵商品棚の扉を開けっぱなしにしていると注意されることもある。

 

レストランは、空いていたら「ラッキー」だと思ったほうが良い。特にお昼時は空いていたとしてもそれは一瞬のできごとで、またたく間に満席になってしまう。相席になることもある。

キョフテと呼ばれるトルコのハンバーグとスタミナ満点のベイラン・スープと呼ばれる肉と米のスープが特に人気である。

 

 

そのトルコ刑事施設職業作業所協会が今度は、首都アンカラのど真ん中のクズライ地区で新規店舗を開店した。新規店舗は地下鉄のアンカラ・メトロとアンカライのクズライ駅を出た目の前にあり、3月9日に開店した。

 

トルコ刑事施設職業作業所協会は3月5日に、クズライ地区に店舗を開店することを発表し、店内の写真を公開した。発表によると、この店舗は一般の人が利用できる店舗の中でトルコ最大店舗である。

 

 

 

 

店内は清潔感があり、さまざまな食料品、陶器などの雑貨、宝飾品、衣服、絨毯、石鹸、タオル、杖など、品揃えも豊富である。店舗のスペースは、スヒエ駅のすぐ近くの店舗に比べ何倍も広い。

 

 

《食料品》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《日用品・雑貨類》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《宝飾品》

 

 

 

 

 

 

 

 

《衣料品・靴類・鞄》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トルコ刑事施設職業作業所協会が3月5日に小さく告知しただけにもかかわらず、開店初日の3月9日、店舗はかなりの人でにぎわっていた。人々は、食品ブランド「Elban(エルバン)」をはじめ、さまざまな商品を手に取りながら買い物を楽しんだ。

 

 

クズライ地区に新しくできた店舗の開店時間はトルコ時間の10時から20時まで。日曜日は休み。

 

 

 

 

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クズライ地区に新しくできた店舗で働く複数の人から非公式に入手した情報によると、現在スヒエ駅のすぐ近くにある店舗とレストランは2か月のうちに閉店することが予定されている。レストランの場所は未定だが、クズライ地区で場所を探している最中だと言う。

 

スヒエ駅のすぐ近くの店舗で働く複数の人に以前確認した情報によると、開店時間ははっきりとしないが、店舗はトルコ時間の20時まで、レストランは19時まで営業している。定休日は日曜日だが、不定期に休むこともある。

 

 

 

2020年3月9日 月曜日

文責: 浅野涼子

 

 

 

《お願い》

 

この記事でご紹介した店舗やレストランは受刑者の教育・更生を目的に経営されているものです。 店舗やレストランの中には受刑者もいますので、プライバシー等の観点から、間違っても「人」を撮影なさらないよう、お願い申し上げます。

もしも写真やビデオを撮影なさりたい場合は、トラブルを未然に防ぐためにも、事前に許可を取ることを強くお勧めします(おそらく、商品だけなら大丈夫だとおっしゃってくださると思います)。

よろしくお願いいたします。

 

(浅野涼子)

 

 

 



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