【世界トルココーヒーの日】  全国調査「あなたにとって『トルココーヒー』とは?」

「世界トルココーヒーの日」を記念し、興味深いアンケート調査が行われた。

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【世界トルココーヒーの日】  全国調査「あなたにとって『トルココーヒー』とは?」

 

 

 

今日12月5日は「世界トルココーヒーの日」。それはなぜか。

 

2013年12月2日から7日まで、アゼルバイジャンの首都バクーで開催された、ユネスコ(UNESCO:国連教育科学文化機関)無形文化遺産保護条約第8回政府間委員会で、「無形文化遺産代表一覧表(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)」への記載の提案があった案件について審議が行われた。

 

審議の結果、トルコが提案した「トルココーヒーの文化と伝統」が無形文化遺産一覧表に記載されることが決まった。

そして、これが決まったのが、12月5日だったのである。

そのため、無形文化遺産登録を記念して、毎年12月5日は「世界トルココーヒーの日」としてお祝いされるようになった。

 

トルコ共和国政府観光局によると、トルココーヒーを飲む場は「一種の社交場」であり、現在のカフェの原型となった。また、上澄みだけを飲むトルココーヒーの飲み方は、非常に原始的なコーヒーの抽出方法であると言う。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

トルコで最も親しまれている、トルコのコーヒー&チョコレートのチェーン店カフヴェ・ドゥンヤースが、今年(2019年)の「世界トルココーヒーの日」を前に、興味深いアンケート調査を行った。

 

アンケート調査は、トルコ全国で人口が最も多い上位26県の18歳以上の男女1615人に対して行われた。

 

 

一番よく飲むコーヒーは「トルココーヒー」

 

アンケート調査参加者の77パーセントが最も多く選ぶコーヒーの種類は「トルココーヒー」であると回答した。さらには、100人中95人が「トルココーヒーが好き」だと答えた。

 

地方別に見ると、トルコの7つの地方のうち、トルココーヒーを最も多く飲む地方は、ダントツでマルマラ地方であるという結果が出た。マルマラ地方で80パーセントがトルココーヒーを最も多く飲むと答えた。

 

その次に多かったのが南東アナドル地方(南東アナトリア地方)で、12パーセントがトルココーヒーを最も多く飲むと回答した。

 

 

トルココーヒーを飲む理由に地域色

 

トルココーヒーを飲む100人のうち60人が「トルココーヒーの味が好き」だから飲むと回答した。

「トルココーヒーの味が好き」だから飲むと答えた人が多かったのはマルマラ地方(80パーセント)とエーゲ海地方(77パーセント)だった。

 

一方、中央アナドル地方(中央アナトリア地方)では、味よりも「ホッとひと休みする」ためにトルココーヒーを飲んでいることがわかった。

 

 

「トルココーヒー」とは?

 

カフヴェ・ドゥンヤースが「あなたにとって『トルココーヒー』はどのような意味を持つか」とたずねたところ、100人のうち63人が「おしゃべり」と答えた。中でも南東アナドル地方(南東アナトリア地方)は、100人中100人が「『トルココーヒー』と聞くと頭に『おしゃべり』が思い浮かぶ」と答えた。

 

地中海地方と黒海地方は「お客様へのおもてなし」、エーゲ海地方は「大切な友人との時間」という結果になった。

 

 

飲み方へのこだわり

 

アンケート調査参加者が1日に飲むトルココーヒーの量は、平均1杯であることが調査からわかった。

 

 

100人中73人は、いわゆる「あわあわ」になったトルココーヒーを好む。

 

 

 

 

おいしいトルココーヒーの条件は、その表面が均等かつきれいな泡で覆われていることである。トルココーヒーは「泡が命」とまで言われるほど、トルココーヒーにとって、「泡」はなくてはならない存在だが、トルココーヒーを飲む人たちは、「泡」を重要視していることがアンケート調査からも明らかになった。

 

 

甘さは中くらい(感覚的にはカップに角砂糖1個から2個入れたもの)のトルココーヒーが最も好まれる。

 

 

トルココーヒーのお供にちょこっとした甘いものは欠かせないが、一番好まれる「トルココーヒーの友」はチョコレート(42パーセント)であることがわかった。

 

 

1日を通して食後に飲まれることが多いトルココーヒーだが、最も多く飲まれる時間帯が夜の時間帯であると答えた人が多かった。

 

 

トルココーヒーを飲む目的には男女差が出た。女性はおしゃべりをするときに飲み、男子は食後の飲み物として飲むという結果が出た。

 

 

 

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無形文化遺産は、世界各地の「形のない文化」を守ろうという目的で始められたユネスコの活動で、2003年のユネスコ総会で「無形文化遺産の保護に関する条約」が採択された。2006年に発効したこの条約の締約国は2019年1月現在178か国となっている。

 

この条約により、「無形文化遺産代表一覧表(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)」を作成し、世界各地の貴重な無形文化遺産を記載していくことが定められた。

「無形文化遺産代表一覧表」に記載するか否かは、年に1回開催されるユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会で最終的に決定される。

 

ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会は、「無形文化遺産の保護に関する条約」の締約国の中から選出された24か国で構成される。任期は4年で、2年に1回半数が改選される。

 

 

 

2019年12月5日 木曜日

文責: 浅野涼子 (ryoko.asano@trt.net.tr)

 

 

 



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