【番組予告】 日本のイスラム社会に多大な貢献 「オスマン帝国の旅行家 アブドゥルレシド・イブラヒム」を語るドキュメンタリー TRTで今日放送
トルコと日本で昨年(2017年)行われた、約80年前の日本で、カザン州トルコ人と日本人との間を取り持ち、日本のイスラム社会に多大な貢献をしたアブドゥルレシド・イブラヒムを追悼し次世代に伝える目的のプログラムで上映されたドキュメンタリー映画が今日(8月23日)、TRTのドキュメンタリーチャンネル「TRTベルゲセル」で放送される。

ドキュメンタリー映画「日本にひとりのオスマン帝国の旅行家 アブドゥルレシド・イブラヒム」(仮訳)は、TRTのドキュメンタリーチャンネル、「TRTベルゲセル(TRTドキュメンタリー)」で、トルコ時間の今日(8月23日)22時30分(日本時間の8月24日4時30分)に放送される。
このドキュメンタリー映画は、アブドゥルレシド・イブラヒムを追悼し次世代に伝える目的で、トルコで2017年11月30日、日本で2017年12月8日に開催されたプログラム「日本を訪れたオスマン帝国の旅行家 アブドゥルレシド・イブラヒム」で上映された。アブドゥルレシド・イブラヒムについて、微に入り細に入り語られている。
プログラムは、トルコ共和国文化観光省のヌマン・クルトゥルムシュ大臣(当時)の支援のもと、トルコ日本実業家経済文化協力協会(TÜJIAD)の主催、ワクフバンクの後援により行われた
ドキュメンタリー映画
「日本にひとりのオスマン帝国の旅行家 アブドゥルレシド・イブラヒム」(仮訳)
トルコ時間 | 2018年8月23日22時30分 |
日本時間 | 2018年8月24日4時30分 |
↓↓↓ 視聴はこちらから↓↓↓
http://www.trtbelgesel.net.tr/tr/main/canliyayin
(クリックするだけでOKです。)
アブドゥルレシド・イブラヒム
アブドゥルレシド・イブラヒムは、1857年に現在のロシアのオムスク州で生まれたウラマー(イスラム知識人)で、1938年から1943年まで東京に建てられたモスク「東京回教礼拝堂」の初代イマーム(指導者)を務めた。生涯で2度日本を訪れたアブドゥルレシド・イブラヒムは、カザン州トルコ人と日本人との関係を発展させるのに力を尽くしたほか、日本にイスラムを広めるのに大きく貢献した。1944年に東京で死去した。アブドゥルレシド・イブラヒムの墓は、東京の多磨霊園にある。
東京回教礼拝堂(通称:東京モスク、代々木モスク)
東京回教礼拝堂(通称:東京モスク、代々木モスク)は、ロシア革命後の弾圧から逃れて日本に渡ったカザン州トルコ人の手により、東京都渋谷区に建てられ、1938年に開堂した。老朽化により1984年に閉鎖、1986年に解体された。
その後、モスクの再建を委託されたトルコ政府が中心となって「東京ジャーミイ建設基金」を設立して建設に取り組み、2000年6月30日に東京ジャーミイとして生まれ変わった。現在、東京ジャーミイ・トルコ文化センターとして、モスクでの宗教活動のほか、イスラムやトルコの文化を伝えるよりどころとして多くの人に親しまれている。
東京ジャーミイ・トルコ文化センターは、世界最大の旅行サイトのひとつトリップアドバイザーが2017年11月に発表した「旅好きが選ぶ! 無料観光スポット2017」のランキングで2017年の無料観光スポット第10位に選ばれた。東京ジャーミイ・トルコ文化センターが「無料観光スポット」のランキングにランクインされたのは初めてである。
(2018年8月23日 文責: 浅野 涼子)