猫・犬・カメ・・・「命の修理屋さん」ハサン・クズルさん 300匹以上の動物の命を救う

トルコで「命の修理屋さん」として知られている、ひとりの若者がいる。その人の名は、ハサン・クズルさん(22)。自分の力でこれまでに300匹以上の動物の歩行器や義足などをつくってきた。

猫・犬・カメ・・・「命の修理屋さん」ハサン・クズルさん 300匹以上の動物の命を救う
【Video】  猫、犬、カメ・・・何でも助ける「命の修理屋」ハサン・クズルさん
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トルコで「命の修理屋さん」として知られている、ひとりの若者がいる。その人の名は、ハサン・クズルさん(22)。自分の力でこれまでに300匹以上の動物の歩行器や義足などをつくってきた。

TRT日本語ラジオ放送2018年5月27日(日)

 

 

 

トルコ南東部マルディン県デリキ区に住み、周りの人に「命の修理屋さん」として知られているハサン・クズルさん(22)は、自分の力でこれまでに300匹以上の動物の歩行器や義足などをつくってきた。

トルコ宗教財団の「国際思いやり賞」に2018年3月に選ばれ、レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領の臨席のもと、宗務庁のアリ・エルバシュ長官から賞を受け取ったハサン・クズルさんは、マルディン県デリキ区のクズル村で、車のエンジンに巻き込まれてしまった猫を自分の手で助けたことがきっかけで人生が変わった。

「心が痛くなった。そのとき初めて助けを必要とする動物がいかにたくさんいるかということに気がついた」と当時を振り返ったハサン・クズルさんは、「本当はそのことに気づいている人は多いが、周りには動物たちを大切にせず、動物たちとコミュニケーションを図ることができない多くの人がいる」と指摘する。

 

ハサン・クズルさんは、廃品業者から買い取った車などの部品やプラスチックの水道管などを利用して、それぞれの動物にピッタリ合った歩行器や義足などを、自分の手でひとつひとつ丁寧につくっている。

 

そんな「動物たちの希望の星」ハサン・クズルさんが最近助けたのは、1匹の子羊。

後ろ足2本に障害を持って生まれた子羊に歩行器をつくった。

マルディン県内の村に住む子羊の飼い主のリュズガル・サーキンさんから電話があり、「生まれたばかりの子羊の足が麻痺している。子羊を殺したくはない。助けてほしい」と助けを求められたハサン・クズルさんは、村に子羊の体を測りに行った。

そのときの様子について、ハサン・クズルさんは、「子羊の体を測りに行ったとき、他の子羊はお母さん羊のところに走って行ったが、足が麻痺した子羊だけは走れず、その場にとどまっていた。なので、すぐに戻って歩行器をつくった」と話した。

 

 

 

子羊に歩行器をつけたら、お母さん羊のところに駆けて行ったと言う。

 

 

 

ハサン・クズルさんは、お母さん羊が子羊のにおいをかぐ姿に感動して嬉しくなったと打ち明けた。

 

 

「トルコに障害を持つ生き物がいる限り、あるだけの力を使って精一杯助けたい」と語るハサン・クズルさんは、朝から晩まで歩行器や義足づくりにいそしんでいると言う。時には朝まで徹夜で作業することもあるそうだ。

 

 

猫や犬はもちろん、カメや鳥にも救いの手を伸ばすハサン・クズルさんは最近では、幼なじみの親友の義手も製作した。

 

 

 

トルコ国内はもちろん国外にも体が麻痺するなど障害を持つ動物に無償で歩行器や義足などを届けるハサン・クズルさんの夢は、トルコにいるすべての障害を持つ動物たちに手を差し伸べることである。

 

 

 

 

 

(2018年5月27日 文責: 浅野涼子)

 

 

 



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