ユルドゥルム首相がドイツのメルケル首相と会談

ビナリ・ユルドゥルム首相は、PKKはテロ組織であると表明するとともに、「(PKKのシリアにおける派生組織)PYDとYPGもテロ組織である。そもそもYPGは、PKKのシリア支部なのである」と述べた。

ユルドゥルム首相がドイツのメルケル首相と会談

 

 

 

ドイツを実務訪問中のユルドゥルム首相は、昨日(2月15日)、ドイツのアンゲラ・メルケル首相と会談した。

 

両首相は、その後共同記者会見を開き、記者たちの質問に答えた。

メルケル首相を2017年2月2日に歓迎する機会があったことを振り返ったユルドゥルム首相は、約1年ぶりに再会できたことへの喜びの気持ちを口にした。

ユルドゥルム首相は、トルコとドイツの関係について、限られた時間の中でメルケル首相と話し合う機会があったと述べた。

特にドイツで暮らす300万人以上の同族は両国の間の重要な架け橋となっていると力説したユルドゥルム首相は、ドイツで暮らす300万人以上の同族の存在は、トルコとドイツの関係を保証するものにもなっていると述べた。

ユルドゥルム首相は、トルコは自国の国民の命や財産の安全だけを守ろうとして、地域でテロと戦っているのではないとし、

「同時にNATO(北大西洋条約機構)の境界線も守り、シリアとイラクで発生している内戦、移民、テロ組織DEASHをはじめとするテロ組織が起した望ましくないことに対する移民の流れも食い止めた国なのである。350万人の難民を迎え入れ、ありとあらゆる必要をまかなっている。これを行うことで、テロ組織やテロ行為がドイツやヨーロッパ全体に広がるのも防いでいる。この件で、EU(欧州連合)との共同の取り組みがある。メルケル首相は、この件で重要な貢献をした。難民がいるところで、教育、保健医療、定住への支援をするための決定がEU内で出された。これは、いくつかの問題はあるものの続いている。この件におけるメルケル首相の決意、この支援を継続するという約束を改めて聞くことができ、嬉しい」

と述べた。

トルコとドイツとの関係には特に敏感なものがあると表明したユルドゥルム首相は、

「PKKはテロ組織である。PYDとYPGもテロ組織である。そもそもYPGとは、PKKのシリア支部なのである。これは、イギリスも、アメリカの諜報機関も言っていることである。従い、名前がなんであれ、これらの目的は地域の平穏を壊し、新たな問題エリアをつくることだ。この戦いを行う際に、我々の隣で友を見ることを望んでいる」

と述べた。

ユルドゥルム首相は、DEASHとの戦いへの決意を、PKK、PYD、YPGとの戦いにおいても同じように示すことを求めた。

ユルドゥルム首相は、トルコ軍がシリアのアフリン地域で進めている「オリーブの枝作戦」も同じ目的であるとし、

「そこにいるあらゆる罪なき人々を弾圧するテロ組織を無力状態にするために行われている活動である。このことも話す機会を得た」

と述べた。

 

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、共同記者会見で、ユルドゥルム首相がどんなに困難であろうと二国間関係で発生した問題を解決するためにあらゆる努力をする準備があると発言したことに大きな喜びを感じたと表明し、これまでに発生した問題はひとつひとつ解決していくと述べた。

会談で法治国家についても取り上げられたことに触れたメルケル首相は、会談で2016年7月15日にトルコで発生した謀反を非難し、責任者について行われている取り調べは法治国家の原則に基づいて行われるべきであることが話し合われたと述べた。また、政治犯罪によりトルコで拘束されているドイツ国民の釈放について再度取り上げられたと述べた。

トルコ政府は、シリア難民の教育についてEUが約束した資金がトルコにきちんと送られることを望んでいると述べたメルケル首相は、この件においてトルコに約束された30億ユーロ(日本の通貨で約3980億円)のほか、別の30億ユーロ(日本の通貨で約3980億円)の支払いについてもEUと話をすると約束をしたことを明らかにした。

トルコとの関係の重要性を強く述べたメルケル首相は、共通の価値を守ることと二国間関係の強化の重要性を力説した。

メルケル首相は、あるトルコ人記者から、テロ組織PKKのテロリストがドイツのモスクを攻撃したことについての意見を聞かれ、「モスクだろうが、シナゴーグだろうが、教会だろうが、暴力は認めない」とし、罪なき人々を守るためにあらゆる対策を取り続けると表明した。

メルケル首相は、ドイツで暮らすすべての外国人グループに平和の中で共に暮らすよう呼びかけた。

 

 

 

(2018年2月16日金曜日)

 

 

 



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