【チャウショール外相・日本訪問】 14年ぶりのトルコ外務大臣の公式訪問 3日間のまとめ

今週は、トルコと日本との関係において、さらに大きな一歩が踏み出された週となった。 メヴリュト・チャウショール外務大臣の日本への3日間の公式訪問を振り返る。

【チャウショール外相・日本訪問】 14年ぶりのトルコ外務大臣の公式訪問 3日間のまとめ

 

 

 

メヴリュト・チャウショール外務大臣は、6月20日から22日の日程で、日本を公式訪問した。

 

 

 

 

 

 

 

1日目(6月20日火曜日)

 

日本に到着したチャウショール大臣はまず最初に、独立実業家協会(MÜSİAD)の日本支部にあたる一般社団法人MUSIAD JAPANの代表者たちの表敬訪問を受けた。

 

 

 

2日目(2017年6月21日水曜日)

 

チャウショール大臣は、トルコ日本経済委員会の共同委員長を務める、三菱電機の山西健一郎取締役会長と会談し、二国間の協力や投資の機会について意見交換をした。

 

 

その後、日本の投資家や実業家たちと一堂に会したチャウショール大臣は、経済分野における日本との関係の発展について話し合った。

 

 

その後チャウショール大臣は、トルコと日本との間の観光の機会を発展させる目的で、観光業界の代表者たちと会合を行い、観光分野におけるトルコと日本の協力を強化するための取り組みについて意見交換を行った。

 

 

 

 

 

チャウショール大臣は、首都東京にある、トルコの文化や言語の紹介に努めるトルコの公的機関ユヌス・エムレ・インスティトゥートを訪問した。 ユヌス・エムレ・インスティトゥートでは、日本を代表するオスマン帝国の研究者、東京大学東洋文化研究所の鈴木董(すずき ただし)名誉教授と会談した。
 

 

 

 

 

ユヌス・エムレ・インスティトゥートを訪問後、チャウショール大臣は日本で暮らすトルコ国民と日本のムスリム社会の代表者たちと東京ジャーミイで交流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、チャウショール大臣は、日本・トルコ友好議員連盟のメンバーたちと二国間関係および地域問題について話し合った。

 

 

 

岸田外務大臣との会談

 

チャウショール大臣と日本の岸田文雄外務大臣の議長のもと代表団間会談が行われた。

代表団間会談では、トルコと日本との関係の現在の状況とさらなる協力の可能性について話し合われた。

主な議題として、貿易・投資増加に向けたトルコと日本との間の経済連携協定(EPA)や社会保障協定の早期締結の重要性、インフラ分野における協力の促進、テロ対策、地域情勢、国際情勢、難民問題、イスタンブールに設立予定のトルコ・日本科学技術大学、考古学など文化面での協力、シノップ原子力発電所計画があった。

 

 

会談の後、チャウショール大臣と岸田大臣は共同記者会見を行った。

 

 

 

 

岸田大臣に日本への招聘と丁重なもてなしへの感謝の意を表したチャウショール大臣は、トルコと日本との間には歴史的かつ文化的な絆があり、その絆はあらゆる分野において強まっていると力説した。

チャウショール大臣は「日本はアジア太平洋地域において最大の経済パートナー国である」と表明した。

チャウショール大臣は、日本の投資家が投資先にトルコを選んでいることを嬉しく感じており、トルコの重要なインフラプロジェクト実現のために日本企業は貢献していると力説した。

 

観光面においてチャウショール大臣は、さらに多くの日本の観光客をトルコに受け入れたいと語るとともに、安全面に関しては日本当局と話し合うことを知らせた。

 

「大統領の意思と国民の良識ある態度により、フェト(フェトフッラー派テロ組織・パラレル国家構造)の謀反を阻止した」と語ったチャウショール大臣は、PKKなどのテロ組織との戦いを続けていくと表明した。

また、トルコと日本は治安やテロなどの問題において最もデリケートな国であるとし、「真なる友、日本に、トルコ国民からの敬意および幸運と成功への祈りを送る」と述べた。

 

岸田大臣は、トルコ政界随一の親日家として知られているチャウショール大臣の日本訪問を歓迎するとともに、伝統的な友好関係を基盤として、両国の相互理解を新たにしつつ、幅広く多層的なトルコと日本の関係を構築したいと表明した。

 

記者会見の後に開かれたワーキングディナーでは、北朝鮮などの東アジア情勢やシリアなどの中東情勢について意見交換が行われた。

 

 

 

3日目(2017年6月22日木曜日)

 

チャウショール大臣は、笹川平和財団というシンクタンクで、「最新の中東情勢とトルコの役割」について講演した。

チャウショール大臣は講演前、笹川平和財団の笹川陽平名誉会長とも会談した。

 

 

 

 

 

 

チャウショール大臣は、日本の公共放送NHKと日経新聞のインタビューに応じた。

インタビューでは、地域情勢と現在の問題について語った。 また、トルコの外交関係に関する質問に答えた。

 

 

さらに、トルコと日本のメディアに今回の訪問に関する情報を提供した。

 

 

 

日本の安倍晋三首相を表敬訪問したチャウショール大臣は、トルコと日本との関係、地域情勢、国際情勢、イスタンブールに設立予定のトルコ・日本科学技術大学について話し合った。

また、シノップ原子力発電所計画における協力を確認しあい、「プロセスを加速化させるべきだ」との認識で一致した。

 

安倍首相はチャウショール大臣の日本訪問を歓迎するとともに、最近のトルコの憲法改正におけるレジェプ・ターイプ・エルドアン大統領の指導力に敬意を表した。

 

チャウショール大臣は、「日本との友好関係を重視しており、すべての分野で両国関係を深めていきたい」と述べた。

 

 

 

チャウショール大臣は、日本の世耕弘成経済産業大臣と、トルコと日本との間の経済協力と貿易協力について話し合った。

 

 

相互投資の増加や新たな経済協力の機会が主な議題となった。

 

 

 

チャウショール大臣と同行団は、世耕大臣との会談後、日本を後にした。

 

 

 

チャウショール大臣の日本への公式訪問は、2003年12月にアブドゥラー・ギュル副首相兼外務大臣(当時)が日本の外務省賓客として公式訪問して以来14年ぶりのこととなった。

 

今回の日本訪問により、トルコと日本の関係は、さらに一歩大きく前進した。

 

 

 

(2017年6月24日 文責: 浅野涼子)

 

 

 



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