犬が深い井戸の底に! トルコ・イスタンブールの高校生たちが制作したロボットアームで11日後に救出!

イスタンブール県ベイコズ区で、深さ61メートルの狭い井戸の底に11日間閉じ込められたカンガル犬の子犬は、トルコ石炭機構、イスタンブール特別市、首相府災害緊急事態管理庁、国家水管理局、捜索救助協会、バフチェシェヒル科学技術高校など、数多くの組織の力で命を取りとめた。

犬が深い井戸の底に! トルコ・イスタンブールの高校生たちが制作したロボットアームで11日後に救出!
【Video】 犬が井戸に落っこちた! トルコ・イスタンブールの高校生たちが自作のロボットアームで11日後に救出!
【Video】 犬が井戸に落っこちた! トルコ・イスタンブールの高校生たちが自作のロボットアームで11日後に救出!

 

深さ60メートルの井戸に落っこちてしまった犬を、イスタンブールの高校生たちが自作のロボットアームで引っ張り上げ、救助した。その感動の瞬間。

 

(2017年2月15日水曜日)

 

 

 

 

 

イスタンブール県ベイコズ区デレセキ地区で、深さ61メートル、幅30センチメートルの深く狭い井戸に落っこちて出られなくなってしまったカンガル犬(中央アナトリア地方シワス県原産の犬種)の子犬のために、イスタンブール特別市、首相府災害緊急事態管理庁、国家水管理局、捜索救助協会、バフチェシェヒル科学技術高校などをはじめとする多くの組織が動員された。

救助活動が難航する中、2月14日には、エネルギー天然資源省のべラト・アルバイラク大臣の指示により、黒海地方ゾングルダク県からやって来たトルコ石炭機構の職員たちが救助活動に加わった。

救助活動のために開発された特別な機械や道具が使われた11日間にわたる活動の末、2月15日午前5時45分頃、子犬は救助された。

子犬は、バフチェシェヒル科学技術高校のロボットチームの高校生たちが、たったの2時間で制作したロボットアームにより深い井戸の中から引き上げられた。

 

 

【Video】 高校生たちが、たったの2時間で井戸に落ちた犬を助けるロボットアームをつくった(TRTのニュース番組より)
(上の写真をクリックすると新しいウインドウが開きます)

 

 

 

井戸に閉じ込められてしまったことから、「井戸」という意味のトルコ語「Kuyu(クユ)」と名付けられた子犬は、2月16日、イスタンブール特別市消防局ベイコズ支部に引き取られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラル 「これはプロフェッショナルワークだった」

イスタンブール工科大学鉱山学部鉱山工学科学科長のオルハン・クラル教授は、クユの救助活動について、アナドル通信社の記者に「数多くの団体が善意で救助活動を行った。ベイコズ区、首相府災害緊急事態管理庁、捜索救助協会、国家水管理局、イスタンブール特別市、民間団体がそこにいた。これはプロフェッショナルワークだった。世界でそんなに頻繁に遭遇する状況ではない。」と話した。

ドイツやイギリスから何百本もの電話がかかってきたと言うクラル教授は、自身もエネルギー天然資源省のべラト・アルバイラク大臣に電話をしたことを明かし、「トルコ石炭機構は、これに関してトルコ全国に教育を行っている組織である。ありがたいことに、アルバイラク大臣はトルコ石炭機構の職員を派遣してくださり、職員たちがすぐに出動し、ここまでやってきた。昨日の朝(2月14日)からトルコ石炭機構が音頭を取って、24時間で子犬を救助した。」と語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アルバイラク大臣、トルコ石炭機構のみなさん、ありがとう」

クユの救助活動時の様子について、クラル教授は、「上からカメラを下ろし、子犬の一刻一秒が監視された。井戸の中にソーセージた母犬のにおいがついたおもちゃが投げ込まれた。子犬を引き上げるときは、けがをしたりはしないかと怖かったが、ありがたいことにそのようなことは起こらなかった。エネルギー天然資源省のアルバイラク大臣とトルコ石炭機構のみなさんの力のおかげだ。」と語り、感謝の意を表した。

 

 

 

 

 

 

クユは、生後4か月。健康状態は「大変良好」

 

 
  

 

 

 

11日間にわたる救助活動の末に救助されたクユは、イスタンブール特別市ファーティヒ区にある動物病院で治療を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

治療後、クユの健康状態は大変良好であると発表があった。治療をしたイナル・ギュナイ獣医師は会見で、「脱水症状や体重の減少はない。クユは生後4か月。体重は14.5キロで、健康状態は非常に良い。今日(2月15日)血液検査をして、明日(2月16日)新しい家となるイスタンブール特別市消防局ベイコズ支部に引き渡す。」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

クユは、2月16日にイスタンブール特別市消防局ベイコズ支部に引き取られた。

 

 

 

 

何故、救助に11日間もかかったのか?

 

 

 

 

クユの救助活動に携わったイスタンブール特別市消防局ベイコズ支部の職員ウミト・アフメトオールさんは、救助活動が難航し11日間もかかった理由について、アナドル通信社の記者に次のように語った。

「救助活動が長引いた理由は、井戸の中に子犬が逃げられる場所があって、子犬を待っていたことだ。私たちは子犬を待つことに集中したが、子犬が出て来なかったので、自分たちが子犬のところに行くことにした。そのため救助活動は少し長引いた。約70メートルもある深い井戸の中に2平方メートルの広さの暖かくて、呼吸可能で、乾いた場所があって、子犬はそこに逃げ込んで隠れていた。」

また、クユが落っこちた場所は、人が入るには狭すぎたことも救助活動が長引いた原因となった。

クユが井戸の中で太って圧迫されないように、救助活動中は栄養不足にならない程度のエサが与えられ、栄養管理の面でも万全の配慮がなされた。

 

 

 

 

 

 

 

クユは、どんな犬?

クユの犬種は「カンガル犬」で、トルコの中央アナトリア地方シワス県原産である。カンガル犬は、一般的には牧羊犬として知られているが、定義としては番犬(護身犬、軍用犬)のほうが正しいと言われている。「カンガル犬」の名前は、シワス県カンガル区から取られている。昔、チュルク系民族のひとつであるカングル(カングル)族がシワス県に渡ってきた際、この犬種も一緒に持ち込んできたのではないかと考えられている。

体高はメスが72センチメートルから77センチメートル、オスが77センチメートルから86 センチメートル、体重は メスが41キロから54 キロ、オスが50キロから66 キロである。

 

 

(2016年2月16日 文責: 浅野 涼子)

 

 



注目ニュース