【フランス】 収集つかぬ「黄色いベスト」デモ

フランスで燃料税値上げに対する反発から始まったものの、その後エマニュエル・マクロン大統領と政権に対する不満へと変化した「黄色いベスト」のデモが首都パリで町を混乱させた。

【フランス】 収集つかぬ「黄色いベスト」デモ

 

クリストフ・カスタネール内務大臣は記者会見を行い、全国で12万5000人が参加したデモで発生した事件で974人が身柄を拘束され、警察官17人を含む118人が負傷したと発表した。

デモ者「黄色いベスト」は、政府の中止の呼びかけや来年(2019年)内の燃料税値上げの延期に関する発表にもかかわらず、首都パリをはじめとする全国でマクロン大統領や政府の政治・経済政策に対して反発を示す目的で町に繰り出した。

デモ者たちは、昨日(12月8日)現地時間の7時頃、パリのシンボルの1つであるシャンゼリゼ通りに集まり始めた。

警官たちは、デモ者たちに身体検査を行ったあと通りへの進入を許可した。

「マクロン大統領辞任」とスローガンを放ったデモ者たちと警官の間で時折緊張した瞬間が発生した。

黄色いベストは、午後に治安部隊の冷静を訴える呼びかけにもかかわらず、周辺の通りに進入して路地で警官に石やビンを投げ、数多くの車両に放火した。

警官と黄色いベストの間で時折緊張した瞬間が発生した通りに緊張の高まりと共に追加の装甲警察車両が派遣された。

レピュブリック広場やオペラ座といったさまざまな地点でもデモを行ったデモ者たちは、数多くの店舗を強奪し、周囲に被害を与えた。

同国の数多くの都市で行われたデモによって多数の通りが閉鎖された。

全国で警官8万9000人が任務に就いており、パリでは警官8000人と装甲車両12台が対応した。

デモによってシャンゼリゼ通りにある店舗やレストランはシャッターを下ろした。

デモによってシャンゼリゼ通り付近にある博物館も閉鎖され、ガルニエ宮やオペラ・バスティーユでのプログラムも中止された。

フランスのサッカー1部リーグ、リーグ・アンのパリ・サンジェルマンFCとモンペリエHSF間で明日(12月10日)首都で予定されていた対戦も延期された。

パリのシンボルエッフェル塔と先週のデモの際に被害を受けたエトワール凱旋門も一般公開が中止された。

デモによって30近くの地下鉄の駅が機能しなかった。

フランスで燃料税値上げと経済状況の悪化に対する反発として11月17日に始まったものの、その後マクロン政権への不満に変化した「黄色いベスト」のデモは、同国で近年で最も激しいデモとなった。

デモ者たちはマクロン大統領に燃料税の値下げと経済状況の改善を求めている。

シャンゼリゼとその周辺で12月1日に行われ、数千人が参加したデモで警察がデモ者に厳しく介入し、通りにある車両やごみ収集コンテナが放火され、職場が強奪され、頻繁に音爆弾が爆発されて火の手が上がったことにより、都市は「カオス」状態となった。

黄色いベストが抗議した燃料税値上げは2019年内には実施されないと発表されたものの、デモ者たちはこれに満足していないと主張してデモを続けると発表している。

 

(2018年12月9日)



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