【イラク】 デモ鎮圧のためにインターネットが遮断、1日当たりおよそ4000万ドルの損失に

イラク南部で電力問題と失業が原因で勃発したデモを取り締まるためにイラクが遮断したインターネットが、1日当たりおよそ4000万ドル(日本円で約45億円)の損失をもたらしたと推定されている。

【イラク】 デモ鎮圧のためにインターネットが遮断、1日当たりおよそ4000万ドルの損失に

 

シーア派が多く暮らす豊かな油田があるバスラで停電と失業を理由に始まった集団デモがその後そのほかの県や首都バグダッドにも飛び火したことは、なお組閣段階にある新政府にとって深刻な問題となった。

イラク治安部隊は、デモを鎮圧するためにまず実弾を使ってデモ隊に向けて発砲した。発砲の結果、一部デモ者が死亡したり負傷したりした。

イラク中央政府は、急速に拡大し始めたデモを取り締まるために今度は7月13日にインターネットアクセスを遮断し、ソーシャルネットワーキングサイトのフェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)、ワッツアップ(WhatsApp)を圏外にした。

政府は、デモ者間のコミュニケーションを最小限に抑えるためにおよそ4日間にわたって遮断したインターネットを7月16日に一部許可した。

デモ隊のほか、銀行部門、航空会社、実業家、インターネットサービスを提供するGSM(移動通信用グローバルシステム)企業もインターネット遮断の影響を受けた。

アメリカに拠点を置くブルッキングス研究所によってサポートされている「ザ・コスト・オブ・シャットダウン・ツール」のデータが掲載されたNetBlocks.orgで公表された調査によると、イラクで行われたインターネット遮断が開発途上国の経済に与えた1日当たりの損失は、およそ4000万ドルとなった。

 

(2018年7月18日)



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