【ベネズエラ】 反政府デモでの死亡者が57人に
ベネズエラで6週間にわたって続いている反政府デモで、死亡者数が57人に増えた。

ルイーザ・オルテガ検事総長は、死亡者57人の半数は機動隊や兵士によって殺害されたことを明らかにした。
デモで約1000人も負傷したと伝えたオルテガ検事総長は、ベネズエラ当局の大半とは異なり、20歳のデモ者が警察官の投げた催涙弾が命中した結果死亡したと述べた。
政府当局者のほとんどの発言を報道しているベネズエラの国営テレビ局は、オルテガ検事総長のこの発言は報道しなかった。
ベネズエラでの食糧不足、高いインフレ、上昇する犯罪率に起因する社会不満は、ニコラス・マドゥロ大統領が率いる政府が統括する最高裁判所が3月31日に議会の権限を剥奪すると発表したことにより、街頭デモへと発展した。
野党は、不均衡な力を使用する治安部隊と親政府派民兵に死亡者が出た責任があると非難している。
一方マドゥロ大統領は、デモに加わっている極右過激派が犯罪集団と結託して暴動をあおっていると主張している。
(2017年5月25日)