2017年度外務大臣表彰 アンカラ大学アイシェヌール・テキメン教授への授与式が行われる

日本の外務省からトルコと日本の友好関係の発展に大きく貢献したことが評価された、アンカラ大学言語歴史地理学部東洋言語文学科日本語日本文学専攻のアイシェヌール・テキメン教授に2017年度外務大臣表彰が授与された。

2017年度外務大臣表彰 アンカラ大学アイシェヌール・テキメン教授への授与式が行われる
【Video】 2017年度外務大臣表彰 アンカラ大学アイシェヌール・テキメン教授への授与式が行われる
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日本の外務省からトルコと日本の友好関係の発展に大きく貢献したことが評価された、アンカラ大学言語歴史地理学部東洋言語文学科日本語日本文学専攻のアイシェヌール・テキメン教授に2017年度外務大臣表彰が授与された。

(2017年12月8日)

 

 

 

アイシェヌール・テキメン教授への2017年度外務大臣表彰授与式は、12月8日の夜、首都アンカラにある日本国特命全権大使公邸で行われた。

 

アンカラ駐在の日本の特命全権大使、宮島昭夫(みやじま あきお)の主催により行われた外務大臣表彰授与式には、アンカラ大学学長のエルカン・イビシ教授、ネヴシェヒール・ハジュ・ベクタシュ・ヴェリ大学のマズハル・バール学長、テキメン教授の家族をはじめ、100人以上の招待客が集まった。

トルコにおける日本語教育の先駆者のひとりであるテキメン教授の外務大臣表彰の授与式には、アンカラのみならず、チャナッカレやイズミルなどの地方からも日本語教師たちがお祝いに駆けつけた。

 

 

 

授与式の冒頭で挨拶を行った宮島大使は、アンカラ大学言語歴史地理学部東洋言語文学科日本語日本文学専攻の専攻長を2005年から2012年まで務めたテキメン教授は、これまでに300人近くの卒業生を送り出し、日本語の研究者の育成に大きく貢献したとその業績を讃えた。

 

 

テキメン教授は2016年に発足した日本語・日本文化研究・応用センター(JADKAM)の代表として日本語教育の普及に務めるかたわら、トルコの剣道における草分け的存在としてその普及にも努めていると説明した宮島大使は、テキメン教授に対し、長年日本に行ってきた貢献に対し心からの感謝の意を表し、これからもトルコと日本の友好に努めてほしいと述べた。

 

 

 

挨拶の後、宮島大使の手からテキメン教授に表彰状と副賞(日本を象徴する鳥である鶴が描かれた金色の日本の伝統的な風呂敷)が授与された。

 

 

 

 

表彰状と副賞が授与された後、テキメン教授が受賞のスピーチを行った。

 

 

受賞のスピーチで指導教官、家族、友人、研究仲間などにこれまでの支援に対する感謝の意を述べたテキメン教授は、2017年度外務大臣表彰の受賞が決まったときに最初に頭に浮かび緊張してしまったのは「スピーチをどうしたらいいのか」ということだったと明かした。

テキメン教授は、アンカラ大学を卒業後、修士課程、博士課程へと進み、24年間を大学で過ごしてきたと振り返り、実は日本語日本文学専攻の1期生ではなく4期生だったが、この分野で初の准教授および教授に就任したとアピールした。

日本を代表する武道のひとつで、自身のライフワークの剣道について触れたテキメン教授は、剣道を通じて日本語の「心(こころ)」ということばの素晴らしさを改めて実感したと語った。

テキメン教授は、「我々は文化間の伝達大使である」と表明し、これからもトルコと日本に関係するあらゆる分野において全力で活動していくとともに支援もしていきたいと力強く語った。

 

 

 

テキメン教授のスピーチの後、祝辞を行ったアンカラ大学学長のエルカン・イビシ教授は、今日この場にいることをとても誇りに思うと述べた。

 

 

 

「非常に勤勉で生産的な共和国の女性」であるとテキメン教授を讃えたイビシ教授は、「今後のますますの活躍を願う。トルコと日本との関係に大きく貢献すると信じている」と述べた。また、日本政府にも感謝の意を表した。

 

 

 

イビシ教授の祝辞の後、レセプションが始まった。

レセプションでは、テキメン教授と記念撮影をしたい人たちが後を絶たず、テキメン教授は引っ張りだこだった。

 

 

 

 

 

 

一方、用事で出席することができなかったチャナッカレ・オンセキズ・マルト大学初代学長のメテ・トゥンジョク教授は、授与式の会場に書面で祝辞を寄せた。

書面の祝辞で、トルコで日本語教育、日本文学、日本研究を切り拓いた最初の研究者として、心からの幸せな気持ちとそれと同じくらいの期待を抱いてテキメン教授の外務大臣表彰授与式の今日を迎えたことを明かしたトゥンジュク教授は、教え子であり同僚でもあるテキメン教授は日本国外務省の威厳ある賞を受けるに値する人物であると讃えた。

「民族どうしが誤りなく、永続的かつ影響ある形で互いを認識できるのは、言語を仲介してのみ可能となる」という信念から、日本研究を始めた頃からトルコで日本語を理解する研究者の育成を優先し重視してきたと語ったトゥンジュク教授は、トルコにおける日本語教育と日本研究は今日一定のレベルに達し、確かな土台の上で急速に発展していると断言した。

トゥンジョク教授は祝辞の終わりに、「テキメン教授の外務大臣表彰受賞は先駆けであり、今後アンカラ、チャナッカレ、カイセリ、テキルダー、デニズリ、イズミルの各大学の研究者もその功績が認められ、同様の賞を獲得すると心から信じている」と述べ、テキメン教授をはじめとするすべての研究者の成功を祈った。

 

 

 

(2017年12月8日 文責: 浅野涼子)

 

 

 



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