トルコに朗報 2017年度の日本外務大臣表彰が発表される 1人と1団体が受賞

日本の外務省から、トルコと日本の友好関係の発展に大きく貢献したことが評価されたアンカラ大学のアイシェヌール・テキメン教授と日本イズミル文化友好協会(JIKAD 読み:ジカッド)に外務大臣表彰が授与されることが発表された。

トルコに朗報 2017年度の日本外務大臣表彰が発表される 1人と1団体が受賞

 

 

 

6月29日、日本の外務省から2017年度外務大臣表彰の受賞者が発表された。

 

「外務大臣表彰」とは、「多くの人々が国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人と団体について、その功績を讃えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を日本国民の各層にお願いする」ことを目的として、日本の外務大臣から毎年贈られる賞である。

2010年度には、トルコと日本の友好の発祥地、串本町も受賞している。

 

2017年度の受賞者および受賞団体には、7月6日に外務省の飯倉公館で行われる外務大臣表彰式で表彰状が授与される。

個人の受賞者には副賞として、正絹風呂敷も贈られる。表彰式の後には、レセプションが開かれる。

国外の受賞者には、各国の在外公館を通じて後日表彰状と副賞が贈られる。

 

 

6月29日に行われた外務省からの発表によると、2017年度は個人187人と45の団体が表彰されることになった。その内訳は、日本在住者(個人)が27人、日本国外在住者(個人)が160人、日本にある団体が9団体、日本国外にある団体が36団体である。

 

2017年度の受賞者および受賞団体は、2016年度に比べかなりの増加が見られた。

2016年度は、個人142人と31の団体が受賞した。その内訳は、日本在住者(個人)が25人、日本国外在住者(個人)が117人、日本にある団体が7団体、日本国外にある団体が24団体となっている。

 

 

 

トルコにも受賞の朗報が舞い込む

 

2017年度の外務省表彰の受賞者の発表では、トルコから1人と1団体が表彰されることが明らかにされ、喜びに湧いた。

 

 

個人では、日本語・日本文化研究・応用センター(JADKAM 読み:ジャドカム)の代表で、アンカラ大学言語歴史地理学部日本語日本文学科のアイシェヌール・テキメン教授が、「トルコにおける日本語教育の推進」の功績により、受賞が決まった。

 

 

 

 

 

アイシェヌール・テキメン教授は、1972年テキルダー県のチョルル区の生まれで、1993年にアンカラ大学言語歴史地理学部日本語日本文学科を卒業した。その後、2002年に博士号を取得、2011年10月には教授になった。アイシェヌール・テキメン教授は、トルコに日本語教育を大きく広めていった先駆者のひとりで、特に待遇表現が専門である。

2016年12月10日に発足された日本語・日本文化研究・応用センターでは代表を務めている。

 

剣道の腕前も達人級で、アンカラ大学の日本語日本文学科のホームページによると、2009年に3段を取得した。アンカラにある「ANKEN(アンケン)」という剣道のクラブをぐいぐい引っ張っている。まさに「文武両道」のアイシェヌール・テキメン教授は、多くの学生に愛されている。

 

 

アイシェヌール・テキメン教授は今回の受賞についてTRT日本語に、「日本の『外務大臣表彰』の受賞者に選ばれたことを光栄に思う。ふたつの国が互いの言語を学び合うことは、国と国および文化と文化の間の関係を発展させ、互いの社会を理解し合うために最も大切な要素のひとつであると考えている。これからも、『言葉を通して心をつなぐ』という思想のもとで、トルコ語と日本語の両分野で活動を続け、両国関係の発展の力になれたら幸いである。皆と一緒に素晴らしい活動をしていきたい。」とコメントした。

 

 

 

 

団体では、エーゲ海の町イズミルにある日本イズミル文化友好協会(JIKAD)が「日本とトルコとの相互理解の促進」の功績により受賞が決まった。

 

日本イズミル文化友好協会(JIKAD)は、イズミル県コナク区に事務所があり、公式サイトによると会員が70人いる。

 

日本イズミル文化友好協会(JIKAD)は、2006年に日本のJICA(国際協力機構)の研修で日本に行ったトルコの人たちが同窓会をつくり、イズミルで活動を始めたのがきっかけとなり、2010年3月に日本イズミル文化友好協会(JIKAD)として、正式に発足した。

日本イズミル文化友好協会(JIKAD)は、日本とイズミルを結び、社会、文化、商業、経済などあらゆる場面において友好関係を築き、協力関係を発展させることを目指し、あらゆる日本文化の紹介、国内外の協会や組織との共同事業を積極的かつ精力的に行っている。

 

イスタンブールにある日本総領事館から出された情報によると、「2010年トルコにおける日本年」では、イズミルで約40件の事業を主催・共催・協力した。

 

また、2014年からは毎年、イスタンブールにある日本総領事館と共催でエーゲ海で日本文化を伝えるイベント「イズミル日本文化週間 ~ イズミルで日本の桜風(さくらかぜ) ~」を開催し、日本紹介力と日本語スピーチ力を競うユニークなコンテスト「『私の目から見た日本』コンテスト」を実施している。このほかさまざまな活動でイズミルにおける日本文化の普及や両国民間の相互理解の促進に多大な貢献を果たしている。

 

日本イズミル文化友好協会(JIKAD)は、日本の友好団体としてトルコの中で一番活動が盛んな団体のひとつとして知られている。

 

 

日本イズミル文化友好協会(JIKAD)のアルズ・ユジェル会長は、受賞したことを知ると同時に受賞の喜びのコメントをFacebookのページに投稿した。

 

アルズ・ユジェル会長は日本イズミル文化友好協会(JIKAD)の公式サイトにもトルコ語と日本語で感謝のメッセージを発表し、受賞の喜びと感謝の気持ちを伝えた。

アルズ・ユジェル会長は感謝のメッセージの中で、活動を支援したすべての人に感謝の意を表するとともに、この受賞は会員全員の受賞であり会員全員の栄誉であると述べた。そして、今後もトルコと日本の友好関係の発展と文化的相互理解をさらに深めるべく、これまで同様アマチュア精神で活動を続けていきたいと決意を語った。

 

 

イスタンブールにある日本総領事館も、Facebookのページで日本イズミル文化友好協会(JIKAD)の活動に感謝するとともに、今後も共に協力し、イズミルと日本の友好関係の発展に努めていきたいと表明した。

 

 

 

公邸料理人に対する外務大臣表彰は、在トルコ日本国大使館の前料理長が受賞

 

外務大臣表彰と同時に「公邸料理人に対する外務大臣表彰」も行われ、2013年10月から2016年4月までアンカラにある日本国大使館で料理長を務めていた家坂太郎さんが受賞した。家坂太郎さんの専門は和食である。

 

 

 

トルコの兄弟国からも受賞団体が

 

トルコ語の兄弟言語であるチュルク諸語圏の中では、ウズベキスタンの首都タシュケントにあるアリシェル・ナボイ記念国立アカデミー・ボリショイ劇場が、「日本とウズベキスタンとの相互理解の促進」の功績により、受賞が決まった。

 

 

 

(2017年6月29日 文責: 浅野 涼子)

 

 

 

 



注目ニュース