「防衛産業における国家プロジェクト」 第9回

軍事航空メンテナンス工場

「防衛産業における国家プロジェクト」 第9回

トルコ軍事組合教育局長タルカン・ゼンギン著

 

トルコでは軍事職域や造船所の能力が国の防衛産業において重要な位置を占めています。しかし、大きな成功を遂げてきた軍事工場や造船所は一般社会では十分に知られていません。これらの職域でメンテナンスが行われたり生産されている防衛産業製品は、しばしば他の場所にあるもののように見えます。トルコでは、軍事工場や造船所は公共における最も有益な職域の筆頭に来ます。1年の最も有益な作業員や職域は、ふつう軍事職域から出ます。防衛産業の発展とローカリゼーションにおいて、軍事職域とそこで働く人々は、あたかもそのセクターの目に見えない英雄のようなものです。トルコのテロとの戦いにおいて、国内外の作戦で軍事職域は、将校、下士官、職員そして特に作業員とともに大きな事業を成し遂げています。

2016年7月15日のクーデター企て未遂事件の後に軍事システムにおいて変革が行われ、軍事工場でもいくつかの変革が起こりました。軍事職域は、国防省に所属する軍事工場総局と造船所総局として、2つの総局のもとに設けられました。トルコには現在、軍事工場総局のもとに活動する数多くの重要で成功した軍事職域があります。このプログラムではエスキシェヒル県で活動し、航空分野で成功して重視されている第1航空メンテナンス工場総局について説明します。今後のプログラムでも他の成功した職域を紹介していきます。

タイヤーレ修理工場の第1航空メンテナンス

1926年にエスキシェヒル・タイヤーレ造船所として建設された第1航空完成メンテナンスセンター司令部は、今日では建設から92年目を迎えています。1950年代までこの職域では空軍の目録にあるプロペラ航空機のメンテナンスや修理が行われていました。1950年代以降、1970年まで軍用ジェット機向けのメンテナンスや修理が行われ、その期間中、F-84、F-86、F-100などの戦闘機を取り扱いました。軍事職域は、1968年に初めてジェットエンジンの改良を行い、技術能力を拡大しました。1979年にF-4戦闘機により始まった最初の包括的な航空機工場は、1980年代には他の航空機に向けてもメンテナンスや改良を続けました。1992年には初めてF-110エンジンの改良製品が、既存の能力に加えられました。1997年にF-4航空機の最新鋭化とともに開始された航空機の最新鋭化プロジェクトに続き、その後の年も他の航空機に向けたプロジェクトが行われました。2006年に開始された活動により、トルコ初のエンジンテストユニットであるアトゥルム(ATILIM)が、その職域でソフトと装備として完全に国内製として開発されました。2016年には国防省所属の軍事工場総局に属する第1航空メンテナンス工場総局という名称が付けられました。

航空機77機に工場レベルメンテナンス実施

今日、大半が従業員からなる260人の技師を含む合計2300人の人員により、様々な異なる型で年間77機近くの航空機に向けた工場レベルメンテナンスがこの職域で行われています。この業務に加えて、200のエンジンの改良、先述の航空機、エンジン、サポート機器のものである6000のユニットの修繕、1万4000の部品の製造、4700の機器の口径製造も、この職域で行われています。また、職域では、F-16、PO-III、T-38M、T38 PC-IIIの最新鋭化が最近行われている重要なプロジェクトです。現在、任務遂行に向けた武器システムの技師の活動の内容で、本部が直接携わる、メンテナンスや修繕の内容における技術的修繕センターが活動を行っています。軍事工場は空軍司令本部の作戦実行を、物流の面で支援し開発する目的で、武器システムや装備:技術管理を実行し、工場レベルメンテナンス、修繕、修理、チェック、そしてこれらの業務に必要な部品製造を行い、品質管理を行っています。公共資金で設立された職域では、最新技術による測定やツールにより大半が従業員である将校、下士官、職員などの有資格の人員が働いています。

ヨーロッパのメンテナンス修繕センター

第1航空メンテナンス工場総局は、飛行技術の競争が何倍にも増えている今日、製造、メンテナンス、修繕、最新鋭化の分野で所有する国際水準の品質、環境、職業安全証明書により世界的な水準で活動を続けています。職域のビジョンは「空軍司令本部が地域で最強の航空宇宙軍となるよう貢献する物流センターとなる」こととされています。その所有する人員と能力により、トルコ軍だけではなく、JSF航空機F135エンジンの地域メンテナンスセンターであるとともに、ヨーロッパ諸国のメンテナンスや修繕センターにもなっています。その所有する有資格の人員、情報の蓄積、品質の認識、重要な能力により、今日もそうであるように、将来も航空セクターに向けて公共職域として奉仕していくでしょう。こうして、第1航空メンテナンス工場総局はトルコの防衛産業のローカリゼーションに大きく貢献しています。



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