「エコ・ポリティクス」 第39回

新経済計画

「エコ・ポリティクス」 第39回

ユルドゥルム・ベヤジット大学政治学部経済学科エルダル・タナス・カラギョル教授著

 

トルコ経済の今後の3年間のロードマップを決定するために、先週発表された新経済計画は、経済のバランスを取り、規律と変化の概念をめぐって築かれた真新しい計画です。この計画において経済成長の一定の停滞と価格安定に向けた動きがバランスを取る一方、公共予算の密な対策による財政規律が目指されていることが注意を引きます。公共の財政規律が極めて重要なこのバランスの時期の後に、トルコはその経済の本当のポテンシャルに達する段階で、変化と変革に突入します。つまり、持続可能な成長が遂げられ、成長の所得分配への影響が明確に感じられ、包括的となるこの時期に、より強力で健全なトルコの経済が築かれることになります。

世界経済の最大の二国の間で貿易戦争が勃発したこの2018年は、緊張、リスク、不安定とともに経過しています。国際経済のバランスがより内向的になりつつあり、保護主義が台頭しているこの時期に、途上国の経済に向けたリスクへの対抗力の脆弱化とともに資本の動きも停滞しています。

まさにこのような中で、途上国において幾分目に見える形で脆弱化が見られる中、トルコ経済に向けて為替をめぐる攻撃が行われたことで、トルコ・リラが米ドルに対し急落しました。

投機的な攻撃とともにトルコ経済の抵抗力が試されようとしているこの動きすべてを受けて、経済運営機構が一連の対策を講じて実行に移しました。これらの対策は今も段階的に行われ続けています。しかし、中長期的に市場に望みどおりの予測可能性をもたらし、不透明性を払拭してトルコ経済に明確なロードマップをもたらすのは、先週発表された新経済計画です。

この計画の詳細を挙げれば、まず密な金融政策とともに適切な財政政策を実施することにより、短期的に価格の安定をもたらすことが目指されていることが注意を引きます。8月に起こった為替のショックの影響は、消費価格の上にすぐに現れ、インフレが一定の割合で高まりました。

まず為替のショックによるこれらすべての影響を解消し、インフレを今後の2年間で1桁にすることが、新経済計画の最大の目標です。

インフレと効果的に取り組むために「インフレとの全面的な取り組み」、食糧品における価格の揺れを管理するために「製品監査の仕組み」などの取り組みが実行される予定です。

一方、公共の財政規律をもたらすために有益なソースの使用と消費の制限が重要視されています。その観点から倹約が新経済計画の主要な議題であることを特に明記しておきます。奨励の仕組みを再び吟味し、免税を段階的に解消し、社会保障システムで行われる規定が公共財政における負担を軽くするためにこの期間中に実行に移されることが、検討中の政策です。

2019年の予算において759億リラ(約1兆3901億円)の倹約と対策が検討されており、それは国民所得の1.7パーセントに相当すると予測されています。その内容で、財務省内部に設けられる「公共予算変化・変革事務局」によっても、公共予算の改善が持続するよう、「倹約と所得変革計画」が実行される予定です。

もう1つの重要なテーマである経常赤字においては、持続可能なレベルに達することが極めて重要な問題です。新経済計画は今後に向けて経常赤字の国民所得に対する割合の段階的な減少を予測しつつ2018年にその割合が4.7パーセント、2019年は3.3パーセントになることを予想しています。

最後に、成長と雇用について話すと、そこでも今後の2年間に向けて成長に一定の停滞が見られた後に2019年にトルコ経済が本来のポテンシャルを掴むことが予測されています。

この成長の数値が同時に世帯に反映されることも感じられ、雇用も増えること、つまり包括的な成長が、最終的な目標であり、その枠内で取り組みが行われる予定です。

今日トルコ経済は真新しい成功物語を記す準備段階にいます。今後、健全で強力な経済構造のために必要なあらゆる取り組みが行われ、成功するであろうことは確実です。



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