猫のトムビは4年生

世界の注目の的、夏休みを担任の先生のうちで満喫したトムビが4年生に進級し、教室に戻ってきた。

猫のトムビは4年生

 

 

 

猫のトムビとは、イズミル県バイラクル区にある商業取引所小学校の3年C組の児童たちが教室で世話をしていたが、猫が教室にいることを快く思わないたったひとりの保護者により、一度は教室を去ることを余儀なくされた。しかし、トムビを愛してやまない担任のオズレム・プナル・イワシュチュ先生と児童たちの熱意と、イズミル県教育局のオメル・ヤフシ局長の許可により、2学期が始まって3週間目の2018年2月22日に再び教室に戻ることができた・・・という猫である。

 

この一件は世界中で大きな話題となり、トムビは一躍ヒーローになった。

 

教室に戻ってきたトムビは児童たちの学習力アップに大きな貢献をしたことから、2017-2018教育年度最後の日の6月8日、担任のイワシュチュ先生から「オール5」の通知表をもらった。

 

夏休みの間、トムビは担任のイワシュチュ先生の家にホームステイした。

 

そのトムビが、3か月間の夏休みを終えて、9月24日に教室に戻ってきた。

 

2018-2019教育年度は9月17日に開始されたが、イワシュチュ先生の近親者の死去により、イワシュチュ先生とトムビは1週間遅れの初登校となった。

 

3年C組だった児童たちは、2018-2019教育年度になって4年C組に進級した。

トムビも一緒に4年C組の一員となった。

 

トムビに会いたくて仕方がなかった4年C組の児童たちは、教室に入ったトムビの姿を見て大喜びし、トムビをなでたりしながら、トムビの登校を歓迎した。

 

 

 

新しい4年C組の教室に入ったトムビは、教室の中をぐるぐる回りながらチェックした後、児童たちがトムビのために用意した特別スペースでくつろいだ。

 

 

 

イワシュチュ先生によると、児童たちは、夏休みの間よくイワシュチュ先生に電話をかけて、トムビの様子を聞いていたと言う。

 

イワシュチュ先生は、「トムビの存在は、子どもたちに安らぎを与える。トムビが教室に来てからというもの、子どもたちはトムビに嫌な思いをさせないために教室での行動に気をつけるようになった。トムビがクラスにいることは、子どもたちのモチベーションアップになる。子どもたちは、トムビに会えるので、毎朝元気に登校する。トムビも子どもたちと一緒にいて幸せそうだ」と話した。

 

イワシュチュ先生は、トムビが来てから、外で暮らす動物に対する児童たちの見る目が変わり、猫に触ることができなかった児童は猫が怖くなくなり、猫をいじめていた児童も動物に対して思いやりを持てるようになったと、トムビが与えた教育効果を絶賛している。

 

 

 

トルコの教育制度で小学校は4年間のため、4年C組の児童たちにとって今年度はトムビと過ごす最後の1年となる。これについて、イワシュチュ先生によると、4年C組の児童が卒業した後、トムビは下の学年の児童たちに引き継がれる予定である。

 

 

4年C組の児童たちの元気と癒しの源となっているトムビは、世界中にもたくさんのファンがおり、インスタグラムのアカウントから近況報告をすることを怠らない。

 

 

 

イワシュチュ先生が担任を務める4年C組の教室の扉には「この教室にはトムビがいる」と書かれたポスターが張られている。

 

 

 

 

 

 

トムビが本のヒーローに

 

外で暮らす動物を支援するために執筆活動も行っているイワシュチュ先生は、子どもたちが楽しめる全5巻シリーズの物語を作った。

主役はもちろんトムビで、このシリーズのヒーローだ。トムビはエジプトに行ったり宇宙に行ったりするばかりではなく、探偵として行方がわからなくなった動物たちを捜索したりもする。

子どもたちが楽しめるものを作りたいという思いで書かれたこのシリーズから得られた収入は全額外で暮らす動物のために使われる。イワシュチュ先生は本を知ってもらい動物愛護の精神を広めるために、各地でサイン会も行っている。

 

 

 

 

 

 

2018年10月17日

文責: 浅野涼子 (ryoko.asano@trt.net.tr)

 

 

 



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