「5秒に1人の子どもが餓死」 気候の変動が大きく影響

世界で5秒に1人の子どもが餓死している。

「5秒に1人の子どもが餓死」 気候の変動が大きく影響

 

国連食糧農業機関(FAO)、国連世界食糧計画(WFP)、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)、国連世界保健機関(WHO)、国際農業開発基金(IFAD)が協力して作成された「世界の食料の安全と栄養状況」と題する報告が提出された。

国連食糧農業機関ローマ本部で開催された会議でホセ・グラツィアーノ・ダ・シルバ事務局長は、世界で飢餓に瀕している人の数が3度目の増加を示しており、昨年(2017年)8億2100万人が栄養失調として記録されたと語った。

昨年の報告の焦点は紛争であったことを振り返ったダ・シルバ事務局長は、今年(2018年)は気候の変動が食糧に非常に大きな影響を与えていると指摘した。

また、国連世界食糧計画のデイビット・ビーズリー業務執行取締役は、

「5秒に1人の子どもが餓死している。世界には300兆ドル(日本円で約3京円)の資産があるというのに、この状況は容認しがたく、許しがたい」と述べた。

紛争のほか、気候の変動の影響も非常に深刻であると明かしたビーズリー業務執行取締役は、およそ2億2200-2300万人が気候の変動の影響を受けており、これが原因で居場所を追われたと述べた。

「世界の食糧安全と栄養状況」と題する報告では、世界で飢餓に瀕している人の数が増加したと強調された。

報告では、「世界で飢餓に瀕している人の数は2017年に8億2100万人に達したが、これは9人に1人に相当する」と述べられた。

状況が南米やアフリカの大部分の地域でますます悪化していると伝えられた報告では、

「気候の変動は降水量のモデルと農業シーズンに影響を与えている。また、干ばつや洪水といった気候に関連する状況も紛争や経済状況と共に飢餓の増加を招く主な原因となっている」と見解が述べられた。

2030年までに飢餓と栄養失調がない世界を得るために食糧システムと生計源の永久性、適応能力の向上が必要であると伝えられた報告では、

「2017年時点で、5歳以下の子ども約1億5100万人が栄養失調が原因で平均年齢と比べて異常に身長が低い。2012年にこの数は1億6500万人であった。世界で成長できていない子どものうち、アフリカとアジアに順番にそれぞれ39パーセント、55パーセントいる」と述べた。

 

(2018年9月11日)



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